指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ちょっといただけないかな。

 ディアゴスティーニのF1マシンのコレクション第一弾のマクラーレンMP4/4を買ったことについては少し前に触れた。1988年にアイルトン・セナが駆ったこのマシンはすごく気に入って塾に飾っている。そして時々じっと眺めてはセナを忍ぶ。ただしこの年はセナを応援してなかったので自分が応援していた年のマシンが発売されないかなと思って待っている。発売日とマシン名がわかるメールをディアゴから送ってもらえるよう登録もしている。全部で八十台発売されるのでもう一台くらいセナのマシンが選ばれないかなという淡い期待を抱いて。希望としては芋虫みたいなずんぐりしたノウズを持ったマクラーレンMP4/8、ウィリアムズへの移籍前最後のマシンがいい。前にも書いたようにエンジンはフォード製でこのマシンでセナはものすごく苦労しながら戦ったんだけど「音速の貴公子」の名を欲しいままにした(と言っても古舘伊知郎さんが言ってただけという気もするけど。)天才肌のセナとはまた違った人間くさい走りのセナも捨てがたい気がするからだ。でも中嶋悟さんとチームメイトを組んだときのロータス・ホンダのマシン、マクラーレンに移籍する前のマシンが選ばれる可能性もある。ただしその場合はセナじゃなく中島さんのマシンを商品化するのが日本人としての人情というものだろう。という訳でもう一台マクラーレンのマシンが来るのを待っている。
 それはさておき同じディアゴからSTAR WARSのスターシップ、ヴィークルコレクションというのが創刊され第一弾がミレニアム・ファルコンということで買った。でもこれは正直ちょっといただけない感じだ。一見してちゃちな印象をまぬがれない。カラーリングが雑だしダイキャストと言う割には独特の重厚感がまったくない。トミカのシリーズで出ているタイ・ファイターをいちばん初めのとダース・ヴェイダー専用のとファースト・オーダーのものと三機持ってるんだけどもちろんタイ・ファイターの方がデザインがシンプルということもあるんだろうけどそれらと比べてもはっきり見劣りがする。現品をお店で確認するとフィギュアの上部だけ見ることができるのでそれでもしもあまり出来がよくないなあと感じられたらご購入は見合わせられた方がいいかも知れない。僕もそう思ったけど990円だし一応買っとくかと思って買った。ただし第二弾以降は値段が上がるので一切買わないと思う。このクオリティーでは三千円近く払う気になれない。割に期待してただけにちょっとがっかりしている。