指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

マクラーレンのマシンを駆るセナが好きだ。

 ディアゴスティーニから最近メールが来て「ビッグスケール F1コレクション」の最新号の車種を知らせて来た。トールマンに所属してた頃のアイルトン・セナのマシン。トールマンTG184。今調べるとセナはこのチームから1984年にF1デビューを果たしている。デビュー当時からその天才振りを遺憾なく発揮してたようだ。でも僕がF1を見始めたのは1989年なのでセナが駆ったマシンはマクラーレンとウィリアムズのものしか知らない。ウィリアムズのマシンは乗り始めてたった三戦目で一勝もすることなく事故死してしまったのでまったくなじみがない。と言うか忌むべきマシンとして心に刻み込まれている。マクラーレンに移籍する前にロータスにも所属してたことがあってそのときのチームメイトが中嶋悟さんだったことは割に有名だ。でもその頃もF1は観てなかったので個人的にはなんの思い入れもない。すると僕の記憶の中ではセナ=マクラーレンという等式ができあがってることになる。主にマクラーレン・ホンダのマシンだけど前にも書いたようにパフォーマンス的にはウィリアムズに大きく引けをとりながらもテクニックだけで乗り切ろうとした1993年のマクラーレン・フォードのマシンも捨てがたい。セナを苦しめに苦しめ抜いたという意味ではセナの暗黒時代の最後の一台と位置づける人もいるかも知れないけど亡くなってしまったウィリアムズのマシンなんかよりはるかにましだ。
 という訳で創刊15号目にして早くも二台目のセナのマシンが取り上げられることになった。全部で80号出版される予定だったと思うのでこの分で行くとあと四回セナのマシンがフィギュア化されることになるけどそうそうこちらの思惑通りには行かないだろう。ただもう一台マクラーレンのマシンが選ばれないかなと淡い期待を抱いている。