バイト仲間のうっちゃんが○○さん（僕のこと）の息子さんに会ってみたいですと言うので「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」知ってますかと尋ねると知らないと言う。実はうちの子はその作品に出てくるアルカディア号という宇宙船のヤッタラン副長というキャラクターにすごくよく似ている。さすがに三頭身ではないものの黒縁の眼鏡かけてるしほっぺたも体も膨らんでるしそっくりだ。それでその作品に出てくるヤッタラン副長に似てるんですと言うとスマホで検索している。こちらは「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」をうっちゃんが知らないことにかなり驚いている。うちの子は子供の頃から松本零士さんの「銀河鉄道999」とかハーロックとか「男おいどん」なんかを読んでるのでもちろん知ってる訳なんだけどでもまあ考えてみればそっちの方がレアケースだろう。小栗旬さん主演の実写版ハーロックなんての（僕自身は観てない。）もあったけどきっとそれも知らないんだろうな。ということでスマホでヤッタランの画像が出てきたときも大して盛り上がらなかった。同時にエメラルダス（ATOKは一発で変換できなかった。）の画像も出てきてこれはメーテルに似てると言うので同じ作者ですからと答える。メーテルは知ってるらしい。999のTVシリーズを観てればエメラルダスがさらに劇場版の999も観てればそれに加えてハーロックが登場するんだけどきっとどちらも観てないんだろう。まあでも僕の約半分の年齢だし仕方ないと言うよりは当たり前と言った方が近い。
ということは彼らの世代の文化のことを僕も随分知らないんだろうなと思う。この前書いた文学部の女子学生さんと話したとき思ったんだけどもしかしたら彼女は村上春樹さんなんて一冊も読んだことないかも知れない。古典に興味があるって言ってたけど。そしてその分もっと新しい小説なんかを大切に読んでるのかも知れない。こうして僕たちは時代遅れになって行く。誰もがいつかはそうなるように。
