指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

初グリシャム。

 ジョン・グリシャムの名前はもちろん耳にしてはいたけど作品を読んだことはなかったしもしも村上春樹さんが訳されたのでなければ一生読まなかったかも知れない。「グレート・ギャツビー」を追えというタイトルだけど読み終えればわかるようにここで追われる作品が「グレート・ギャツビー」である必然性はない。ヘミングウェイの作品でもフォークナーの作品でもスタインベックの作品でも別に構わなかったんじゃないかという気がする。ただグレート・ギャツビーでなければおそらく村上さんが訳されることはなかったと思われるのでその点ではフィッツジェラルドの作品が作中に取り上げられたのは個人的にはラッキーだったかも知れない。とにかくひたすらおもしろい小説。だったら今後グリシャムの他の作品も読むかと問われるとなんとも言いがたい。たぶん読まないんじゃないかな。ただこの作品の続編があるそうでそれは楽しみにしている。この前読み終えた「カーヴァーズ・ダズン」をきっかけにして「クララとお日さま」とこの作品を読み終えることができてすごくうれしい。クララは一年くらい本作は二年以上ほっといたことになりもっと早く読んどきゃよかったと思うくらいどちらもおもしろかった。次は同じく村上さんが訳された「ラスト・タイクーン」に白羽の矢を立てる。ただこれずっと前に他の方の訳で読んであまり感心しなかった覚えがあって今回はどうなることかあと思っている。