指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

いろいろある。

 入塾希望の保護者との面談は三十分ほどで終わる。普通一時間くらいはかかるものなので短くてよかった。本人の体験授業は2月の11日ということになった。さてどうなるか。今月31日火曜日にも昨日書いた通り面談が予定されている。この日も本業二時間半の他にバイトが八時間半プラス面談というハードスケジュール。まあでもぜいたくを言える身分じゃない。いつも言ってる通り。
 ひろたんの卒論は終わったそうで3月半ばくらいまではバイトに来るということだ。と言ってもシフトはあまりかぶらないのでそうそう会えるという訳でもなさそうだ。まあ仕方ない。いずれにせよ遠からず彼女は僕の人生から出て行く。そしてやがては今一緒に仕事をしてる学生バイトさんのすべてが。もっとも僕の人生から一刻も早く出てって欲しい学生さんもいるにはいるけどそれはさておき。ただできれば僕の方が彼らの人生から出て行きたいという気もする。つまりバイトを辞めたいということだ。現状夢の夢だけど。
 受験生は今日が最後の授業で保護者の方が挨拶に来るそうなんだけど僕は授業を終えるや否やバイトに出かけないと間に合わない。早めに来てくれるといいんだけど。
 数時間後。保護者の方はおみやげを持っていらして挨拶をして帰って行かれた。だからバイトには間に合った。中国人の何(か)さんと一緒のシフトなので結構楽しく過ごす。お客さんも少なくて仕事としては楽だったし。さて空前の長時間シフト希望を入れた2月だったけど上旬の仮シフトが出たところで結構削られてることが判明した。すでに想定より一割くらいバイト代が減る。中旬下旬とこの調子でバイトを削られると三倍の三割の収入減になりそれはかなりな打撃だ。うーん。どうしようかな。他のバイトとかけ持ちも考えている。でも今年還暦だぜ。新しいバイト先なんて見つかるんだろうか。シフト係がずっとしーちゃんだったらこんなことにならなかったんだけどな。あいつがシフト係に入ってからなんか怪しくなってきた。なんかやっぱこのバイトどっかで見限るべきなのかな。