指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

低レベル。

 バイトを終業まで入れた日は帰って来て入浴を済ますと11時を過ぎてしまう。それから一杯やり始めて途中で夕食をとったりするのでなんのかんので寝るのが1時近くになることも多い。でも一月は九日間終業までいたのでなんだかそれに慣れたみたいだ。塾が夜まである日でも10時前には帰宅できる。するとなんだかすごく早い時間に思えてのんびり過ごしてもいいような気がする。それはちょっとだけ幸せな気分だ。ゆっくりとグラスを傾ける。家人はパソコンで仕事をしていてじゃあそろそろ夕食をと伝えるとつくってくれる。ほんとに人はなんにでも慣れる。いやそれじゃあ主語が不遜なのかな。
 その塾およびバイトにあまりよくないことが起こりつつある。塾の方はまたひとり生徒さんが辞めることになった。これで塾からの収入はマックスの半分にまで落ち込むことになる。バイトの方はなんだか学生さんの新人が続々入って来たためこの前も書いた通り二月はシフト希望をかなり削られることになった。収入はここ何年かで最低のレベルまで落ち込む見込みだ。と言うかずっと最低レベルを更新し続けていると言った方が正しいかも知れない。ひとしきり考え込んでしまったけど考えるだけ考えてしまうともうどうでもよくなって来た。考えたところで何かが変わるというものでもない。とりあえず今思いつく手段を講じられるだけ講じて後はどうなるかを見極めるしかない。持ちこたえられるだろうか。