指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

確定申告が終わった。

 一月末から始めた収入と経費の打ち込みは先月中頃には終わっていた。それから給与所得と源泉徴収の額を打ち込み国民健康保険と生保の支払額を打ち込み三月に入ってすべての打ち込みを終えた。国税庁のサイトで家人の分の書類もつくった。家人の収入は控除される48万円以下だったので今年はまた非課税世帯に戻れるかも知れない。去年は家人の収入が多かったおかげで非課税世帯からはずされた。この影響は大きくてまず国民年金の支払いが発生し(前の会社を辞めてから八年間ずっと免除されていた。)健康保険料が月に一万円高くなり子供の奨学金はかなり減額されて学費の減額の幅がすごく小さくなった。一年目の学費は奨学金で悠々まかなえておつりが来るほどだったのに去年はなけなしの収入からかなりの額を持ち出しにしなければならなかった。健康保険料も命からがら納めてるけど国民年金なんて支払う余裕は全然ない。だからほっといてる。生徒さんが結構まとめて辞めたせいで今月は収入が激減し生活費もいつもの半額以下しか家人に手渡すことができない。足りない分は家人の貯金から借りている。ただし四月になると生徒さんの学年が上がるのとわずかながらも生徒さんが増えるせいで収入が少しは安定する見込みだ。今日も一ヶ月くらい前に体験授業をして諦めかけてた生徒さんの親御さんから電話があって入ることになったし明日も体験授業が予定されてるのでとにかく今月さえ乗り切れば状況はもう少しマシになるんじゃないかと期待している。
 子供は大学二年の単位をひとつも落とすことなく進級が決まった。よかった。遊んでもいるけど勉強にも随分長い時間を割いてるようで心強い。卒業とできるだけ有利な条件(収入ばかりでなく適正とかいう面まで含めて)での就職を祈っている。
 三月のバイトも希望を随分削られた。でも手が足りないところに後からシフトを入れてもらったりしてバイト代の減額を少しでも規模の小さいものにしようと心を砕いている。三月のバイト代はこれまでで最高の額になる見通しだ。四月になると大学の講義が始まるので学生さんはシフトに入りづらくなるんじゃないかと思う。するとシフトの削られ幅も小さくなるんじゃないだろうか。
 ここのところのBGMはビリー・ジョエルの「Songs in the Attic」。ライブアルバムだ。ビリー・ジョエルの有名な代表作はあまり収録されてない。でも粒選りの名曲たちと言っていい。一般的にはスタジオ録音のものの方が聴いてて安心な気がする。ノイズもアドリブもなくて清潔で定番な感じがあるからだ。という訳でわざわざライブアルバムを選んで聴くということはまずない。でもこの「Songs in the Attic」だけは例外だ。理由はよくわからない。ただ聴き飽きないというのは音楽の特性の中でも最上位に来るんじゃないかという気がする。飽きちゃったらそれでおしまいだもんね。