指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

締めの作業。

 先週の日曜日に熱で夜のバイトを休んだとき僕がいなかったので比較的新人の学生さんと中年バイトのオックスのふたりで締めの作業に当たったそうだ。締めの作業というのにはいくつかあってたとえばコースロープをすべてゆるめたりプールの底を掃除するロボット(というのがこの世にはある訳だ。R2D2を横に真っ二つにしたくらいの大きさで長いケーブルのついた自走式の機械だ。)を沈めて電源を入れたりプールの水の濁りを取り除く薬品を撒いたりとかそんなことだ。ところがこれがいくつか間違ってたりやってなかったりしたため翌朝やって来た他のバイトが先に触れた比較的新人君に直でラインしてクレームを入れたらしい。この比較的新人君にも名前をつけておく。ぐら君にしよう。もちろんオックスが締めの作業を把握してなかったのが悪い。いついかなる場合でも悪いと言えば全部こいつが悪いに決まってる(偏見)。ただ僕がいなかったことでぐら君には若干済まないことをした気がする。昨日の締めはまたしてもぐら君ともうひとりバイトの女の子だった。この女の子にも名前をつけよう。んぶちゃんでいいか。オックスが参加した飲み会にまじめで群れるのを嫌うサコちゃんを誘ったのがこのんぶちゃんだ。サコちゃんはんぶちゃんと仲がいいみたいだけど僕自身はこの子にはあまり気を許してない。オックスの息のかかった連中のうちのひとりと思われるからだ。話を元に戻すと僕は彼らより一時間早く上がることになっていたので前回オックスと組んで懲りた経験からぐら君は締めの作業について根掘り葉掘り僕に尋ねる。一応ひと通り説明してからとりあえず終業の一時間前の段階でできる段取りはすべて済ませといた。前にも書いた通り日曜日というのは忘れ物も多いので男子の方はシャワールームもロッカールームも入念にチェックして忘れ物と思われるものはすべてピックアップしてしかるべき書類に記入し台帳にもつけた。忘れ物が多いとそれだけで処理に十分とか十五分とかかかることもあるからだ。終業からそれだけの作業をするのはとても面倒だしもちろん帰りの時間だって遅くなってしまう。そのリスクをできる限り軽減しておきたかった。
 今日の午前中のシフトはサコちゃんとんぶちゃんと僕の三人だった。昨日スムーズに帰れたかんぶちゃんに尋ねると今までで締めの作業の最短記録でしたとの答え。○○さん(僕のこと)が何もかも完璧にやってってくれたのですごく感動しました。○○さんと一緒だと安心感ハンパないっすとのことでそれが昨日のエントリの最後らへんに書いてあることと韻を踏んでいる。ただ別に褒めて欲しいとか感謝して欲しいとかそういう思いからやってることではなくてほぼ純粋に彼らの負担を少しでも減らしたい一心でのことだと書くとオレってなんていい奴なんだと思えて来る。惜しむらくは何やらせても地味で目立たないんだよね。
 今日のスイムは28分02秒で千百メートル。数え間違いで百メートルも超過してしまった。千メートル時点では25分36秒と昨日より2秒だけ速い。つか千メートルをひと息に泳げるだけでも今は充分満足としなければならない。