バイトは休みで午前中は夏期講習。五人集まったので時給は六千円になる。バイトなら五時間半分を一時間で稼げる計算だ。生徒数が五人くらいになるとさぼろうという子はいなくなる。お互いに競い合って問題を解くような一種のウエーブみたいなものができてそれに全員が巻き込まれる。もちろん答え合わせと解説で忙しくなるんだけどもともとそういうのが好きでこの仕事を始めた訳なので僕としては大歓迎だ。人数が少ないといくら発破をかけても長時間ぼーっとする子というのが出て来る。それに比べると今日は生徒さんが皆好調ですごくよかった。できればいつでもこうありたい。その上休み時間に読書感想文の書き方について質問された。そういうのもとてもいい。読書感想文というのは本について書くことのようでいてほんとは自分について書くことだと常々思っている。本よりもそれを読んだ自分の方が大切な訳だ。でなければある一冊の本の感想文はどれもこれも大体似たり寄ったりということになってしまう。いろいろな人が書くからいろいろな感想文になる。それは誰もが多かれ少なかれ自分のことを書くからだ。そこは強調しといた。用があったので夏期講習後は家人と駅前に出る。銀行で家賃を振り込んでる間に家人はドラッグストアと百均に行く。百均には僕も買いたいものがあったのでそこで待ち合わせる。それからスーパーで昼食の買い物。子供は夏休み前最後の講義の日なので昼食にはいない。帰ってシャワーを浴びて飲んで食べて昼寝。いつもより早めに起きて体験授業に備えて塾へ行きエアコンをつけておく。今日の生徒さんは一学期にほとんど学校へ行かなかったという不登校の小学生。でも三月まではしっかり登校できてたということでとりあえずまったく授業を受けなかった一学期の分を夏休み中に取り返したいという希望だった。算数の授業をすると理解度は全然悪くない。なぜ不登校になったのか二学期は登校できるのかという話題には一緒に来たお母さんも触れなかったしそうである以上こちらからその話を持ち出す訳にも行かない。そういうことを相談しに来る人もたまにいるけど正直それは学習塾の分を越えるんじゃないかと思う。専門性が高すぎるからだ。学校の先生で駄目ならあとはカウンセラーとかに相談するしかない。結果的に生徒さんもお母さんも気に入ってくれたらしくてその場でご成約。八月から来ることになった。よかった。とそこまでは大変好調だったんだけど夕方になるとまた胃がむかつく。気持ち悪いなと思って胃薬を飲むもあまり改善しない。どうも日曜日のバイト以来調子が戻りきらない。という訳で今日も泳ぐのはお休み。これで四日連続。