指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

お米が売り切れている。

 いつも行くスーパーではここしばらくお米が売り切れている。それで昼食はお米を節約するために昨日も今日も家人がひとりで遠回りしていつもの安いお弁当屋さんへ行き三人分買って帰って来る。僕は夏期講習が終わるといつものスーパーへ行きそこで家人と落ち合って一緒に買い物をする。ただ今日は時間に余裕があるので近くのもう一軒あるスーパーまでお米があるかどうか見に行くと家人がラインしてきたのでしばらくひとりでいつものスーパーをうろつく。二キロのお米ならあったので買うけどレジがひどく混んでるとまたラインが来たので急ぐ必要はないからとラインを返した後目についた安めの商品を次々知らせて要るかどうか家人に尋ねる。それで家人が欲しいと言ってきた卵とかマグロのお刺身とかを先に買い物かごに入れておく。卵なんてたいていのお客さんのかごの中に入ってるくらい安い。マグロは漬け丼にして子供の夕飯になる。汗びっしょりの家人とやっと合流して買い物を続ける。ドリンクを一本買ってスーパーの外で分け合って飲むのも最近では恒例のこと。いつもより遅くなったけどなにかに支障が出るという程ではない。シャワーを浴びて飲んで食べて昼寝。お米が手に入ったので夕飯は好物の焼き魚でも構わないと家人には言われたんだけどとりあえずお米大好きな子供に優先的に回すことにして安定供給が再開されるまで僕は別のものを食べる。それにしてもたぶん南海トラフへの危機感で始まったお米の買い占めだと思うんだけど意味があるのかなあ。こういうときいつも思うのは自分勝手で愚かな人っているんだということだ。でも自分もそうであり得るという自戒を込めなければそういう思いもまたもうひとつの愚かさの表れということになるだろう。