指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

なんで借りたのかわからなかった本。

 最寄りの図書館に届いた旨知らせが来たときなんでこの本を借りることにしたのかわからなかった。酔っ払ってアマゾンで買い物すると余計なものまで買い込んでしまって恐いとある友人が言ってたけど同様に酔っ払って図書館の蔵書を検索するのもやばい。自分なりに何かがヒットして借りることにしたんだろう。でもその理由がわからない。酔っ払うと記憶を失うのは僕の場合かなり若い頃からの症状(と言っていいのか)で酔って初見の本を読むのはいつからかやめている。翌日何を読んだかさっぱり覚えてないからだ。だから酔ってから本を読みたいときは長く読み慣わした本を開くに限ることにしてる。今日図書館にその本を受け取りに行き自分でも狐につままれたような不思議な気持ちで持ち帰った。目次をめくったところ何十人もいる筆者の中で知った名前はほんのわずかだ。やはり何かの間違いだったんだろうかと思い始めたときに見つけた一番最後の筆者名にやっと心当たりがあった。新井千裕。表題にもなってる「散歩とカツ丼」というエッセイを書かれていた。このブログの古くからの読者の方はご存じのように僕はこの人の長年のファンだ。2014年に「プール葬」という作品を上梓されて以来もう少しで十年が経ってしまうしそれまでの作品数も決して多くないしそのほとんどはすでに入手が困難になってる。読んだことのある方どころか作者名をご存じの方も決して多くないんじゃないかと思う。でも僕はデビュー作からリアルタイムですべての単行本を買っては何度も読んできたし今もたまに読み返している。そして新作が出ないかなあと半ば諦めながら今も心待ちにしてる。その人の名前が図書館の検索でヒットしたんだろう。ということはつい最近も酔っ払いながらその名前を検索してみたということで我ながらけなげな話だと思う。でもファンとはそういうものじゃないだろうか。それで収録されてる他のエッセイの筆者の方々には誠に申し訳ないながら新井さんの「散歩とカツ丼」という一編だけ読ませていただいた。小説ほど特徴のある文体ではないものの僕としては読めてすごく満足だった。でもどなたの興味も惹いてないと思うので全然お勧めはしない。
 今日は午前中のバイトがカットされたので朝いちで泳ぎに行ってから家人とちょっと遠出の買い物に出た。帰りに回り道していつものお弁当屋さんに寄りいつものスーパー経由で帰宅。およそ四キロの道のりだった。午後からは授業。明日は新たに申し込みのあった保護者の方と午後三時から塾で面談の予定なので昼のアルコールは抜き。入ってもらえるといいんだけど。スイムは25分23秒で千メートル。不本意ながらゆっくり泳ぐことに決めてのこのタイムなので納得はしている。