家人の熱はいったんは収まったものの昨夜遅くには九度台まで上がったということでそれはさぞかしつらかっただろうと思う。ただ薬を飲んで静かにしてたら眠れたことは眠れたらしく朝には六度台前半にまで下がった。僕は六時半に目覚めてお手洗いへ行きベッドに戻るとやはり泳ぎに行く気にはなれないほど体が重くて六時五十分にかけてたアラームを七時半に変更して横になるとすぐに寝入ってしまった。家人は存外元気で朝食もつくってくれて一緒に食べたし洗濯物も自分で干すというので任せてバイトに出かけた。一時間半受付の仕事だったので少しは楽できた。帰宅後はお風呂を洗ってシャワーを浴びる。大学もバイトもない子供がいつものお弁当を買って来てくれていて昼食はそれで済ませる。子供は塾へ出かけ家人と僕は昼寝。体の芯から疲れ切っていてアラームが鳴ってからもしばらくうとうとしている。今日は塾に子供がいてくれるので時間ぎりぎりに行ったとしても生徒さんを外で待たせる心配がない。だからほんのちょっとでも長く体を休ませる。午後の授業の後夜の授業に来る生徒さんの保護者から発熱のためお休みする旨メールが来る。これで夜はぽっかり空いてしまった。空いた時間は本当に貴重なので駅前で所用を済ませようととりあえず家人にその旨ラインするとだったら子供と一緒に夕飯を食べて来てくれないかと返信が来る。パスタなら用意できるので夕飯はそれにするという話だったが本調子ではないのでできればそれもやらないで済むなら済ませたい。そういうことならもちろん力になりたいので駅前のいつものラーメン屋に行くことにする。ところが僕はお金というものを幾ばくかの硬貨以外ほとんど持ってない。何日か前になけなしのお札で焼酎を買って以来そんな状態にある。大体月末までに納めてもらうことになってる月謝が今月の上旬を過ぎてもまだ複数の生徒さんから計五万円以上未払いになってる。今日納めてもらえるかと期待してたのに未払いの生徒さんがみんな病欠で当てが外れた。という訳で行きがけに郵便局で年金の一部を下ろそうと思って通帳を持って子供と出かけるともう郵便局は閉まってた。子供が自分が払おうかと言うけど親としてはそれは避けたいので銀行の残高をスマホで確認すると二千何百円だけ残ってる。それだけあればふたりでラーメンくらいは食べられる。それで銀行へ行ってもうお札しか下ろせない時間帯だったので二千円だけ下ろしてラーメン屋に行く。普通はビールを注文するところなんだけどそうすると足が出る恐れがあるのでおとなしくラーメンだけ注文して子供と食べてから財布の中にまだ数百円残ってるのを確認して頼まれた家人の夕食をコンビニで買って帰る。寸止めという感じでとりあえず切り抜けることができた。でも買おうと思ってた焼酎は買えないしビールは飲めないし不如意で不本意だ。そう考えるとアルコールというのはこういう場合いちばん後回しになるんだな。子供に夕飯ご馳走しないで自分の酒を買うというのはいかな酒飲みの僕でもさすがに思いもよらない。
まあそういう小市民な感じでこれからも生きて行くんだろう。でも基本的に今は幸せだ。家人は隣でスイカゲームをやってる。とても幸せだ。