指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

確定申告が終わる。

 このタイトルのエントリを書くのは今年で何回目だろう。ことほど左様にこれが終わるということは自分にとって重大事ということになると思う。台紙に貼付書類を貼るためのスティックのりが切れてたのでまいばすに焼酎とレトルトのじゃがいもを買いに行くついでに一本買って塾で貼り付ける作業を終えた瞬間スマホに着信があり出てみると体験授業の申し込みだった。確定申告の書類作成が終わったことでツキがいい方に変わった気がした。ほんとにそうだといいなと思う。ただこの前まで159円だったまいばすプライベートブランドのじゃがいもが今日行ったら199円に値上げされててそれは結構ショックだった。でも体験授業申し込みのめでたさの前ではそんなの軽くはじけ飛んでしまう。封筒に入れて送り先を書き入れたのがつい先ほどのことだ。明日郵便局に持って行く。目標通り二月中に送付まで終えることができそうだ。三月上旬のバイトのシフトが何日か前に出たので確認したところ珍しくほとんど削られてなくて一日から十五日までお休みなしの十五連勤。前半だけで軽く十万円超稼げる計算になる。もちろん疲労との飽くなき戦いを覚悟しなければならないけどとりあえず少しでも多く稼げるのはありがたい。その代わり郵便局なんかへ行けるのはバイトがお休みの明日を逃すと半月先までない。だから今日書類の作成が終わって明日投函できるというのも考えてみるととてもラッキーだ。もちろん家人や子供に行ってもらうこともできるけど郵便局員に自分で直に手渡すときのああやっと終わったという感慨は味わっておきたい。ささやかなせめてものご褒美。
 間に合う時間に目が覚めたんだけどあまり元気がなくて朝は泳ぎに行くのを見合わせる。バイトは時短だったので終わった後塾で待ち合わせて家人とスーパーで買い物。長時間のバイトが続いたせいでここのところ疲れるとひざに痛みが出る。それで重いものは自分が持つからと家人が申し出てくれて軽めのバックパックを担いで帰宅。いつものお弁当屋さんには今日は子供が行ってくれた。丁寧にシャワーを浴びた後三人揃って昼食。食べ終えると子供は出かけ家人と僕は昼寝。子供は昨日の夜遅くに旅行先の金沢から新幹線で帰ってきた。暇さえあれば遠出してるみたいだけどうちは家人も僕も特に旅行が好きなタイプではない。毎年夏に家人の実家に家人と子供で帰省してたのを除けば子供を旅行に連れて行ったこともほとんどない。だから旅行は子供が誰に影響されることなく自力で見つけ出したそういう意味ではオリジナルな趣味のように思われる。食いしん坊なのでその土地土地のおいしいものを食べ歩くのも楽しいらしい。そんな風に子供が自分独自の世界を着々と切り開いて行く様を目にするのは親としてもとても喜ばしい。院に入ったら海外への短期留学とかにも行ってみたいと言う。ひとりで関西に旅行してくると言う子供を初めて送り出してからもう何年経つだろう。今や子供の視野には世界が映っている。心配は尽きない。でも子供の道行きを決して妨げないのが親の努めだ。どこへ行こうとも笑顔で送り出してやりたい。