指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

悪いこともある。いいこともある。

 最近どうも授業で疲れるなと思ったら今年は去年までと違って受験生がいるからだった。一年間受験生無しで塾をやってたおかげで焼きが回ったらしい。この仕事はやりがいと疲労が大体比例してるので授業が充実すればそれだけ疲れる。そして経年劣化と共に以前よりも疲労がこたえるようになって来ている。四月分のバイト代がこの前振り込まれて手取りで十六万をちょっと上回った。塾からの収入を足すと一ヶ月のかかりには充分足りるので今月も年金には手をつけずに済みそうだ。でも塾の仕事が厳しいと月に百何十時間というバイトはそう長くは続かないかも知れない。塾の仕事が厳しいったって一時期よりは生徒さんが随分減ってるんだから負担も減ってると見るべきだ。それでも厳しく感じられる。塾の方こそ思ったよりも長く続けられないのかも知れない。体がついて行かない。
 今月の毎週水曜日は人員が足りてるみたいで希望してもシフトに入れないことが多い。だから明後日21日もどうせシフトに入れないならと思って期間限定の物販催事に家人と出かけようとわざと空けといた。そしたらその水曜日に限って人員が足りなくて翌日の22日木曜日の勤務が大幅に削られてたのでシフト係のトメさんに連絡して水曜日に入る代わりに木曜日を休みにして欲しい旨申し出た。それでOKということになったので明後日はバイトに行き木曜日は物販催事に行く予定。その催事とは新宿の京王百貨店で行われてる「50周年記念世界名作劇場マーケット」。この前「赤毛のアン」のコンサートに行ったときそれが開催されることを知った。五月末からは劇場版「赤毛のアン」の期間限定再公開も予定されている。テレビシリーズのオンエアから四十五年。アニメ版「赤毛のアン」の完成度が今も新しいファンを増やしてるとしたら長く支持してきた立場としてひたすらうれしい。