小三か小四でラジオを聴くようになった。小三の夏休み前に父親の仕事の関係で群馬県の渋川市から当時の埼玉県大宮市に引っ越して初めて自分の部屋を与えられたのがきっかけだったと思う。ひとりで好きなことができる時間が増えた。初めは友だちに教えられたお笑い番組とかテレビ中継が終わった後の野球中継なんかを聴いてたと思う。それからもともと歌謡曲が好きだったのでベストテン番組とか聴くようになった。ラジカセを買ってもらってからは音のクリアなFM放送に鞍替えしてカセットに録音しては好きなアーティストの曲を繰り返し聴くようになるんだけどそれはもう少し大きくなってからのお話だ。洋楽を聴くようになったのは十歳くらいのときだった。そのきっかけになったあるラジオ番組については随分前に書いたので省く。ただしその番組を聴くことがなかったら洋楽を日常的に聴くこともなかったかあったとしてももっとずっと後のことになったと思う。そういう意味ではその番組にはとても感謝している。TBS系列の久米宏さんと小島一慶さんがパーソナリティーを勤める番組だった。当時よく聴いたのはビートルズ解散後のポール・マッカートニーやジョン・レノンを初めとしてクイーンやカーペンターズそれからキッスなんかだ。K.C. & ザ・サンシャイン・バンドなんもすでにいたと思う。あとはスタイリスティックスやスリー・ディグリーズ。ベイ・シティー・ローラーズが登場するのはもうちょっと後だ。その頃割に好きだったのにすでに忘れてるアーティストやナンバーはたぶん結構あると思う。そうした曲のひとつにキャロル・ダグラスという女性シンガーの「恋の診断書」があった。すごくかわいい声としっかりした歌唱力それにメロディーラインの美しさと心地よさで気に入ってた。ラジオでどれくらい聴いたのかはわからない。ただ前述のようにラジカセを持つのはもっと後のことになるので録音して好きなだけ聴き返すということはなかったはずだと思う。この前何がきっかけだったかその曲のことを思い出してもう一度聴けないかと思って図書館で検索してみた。そしたらオムニバス盤のCDの中に見つかった。それでリクエストしたのを今日借りて来た。CDのタイトルは「'70 ディスコ・ヒット」。お目当てのキャロル・ダグラス以外にも個人的にとても懐かしい曲が収録されてる。CMに使われてた曲なんかもあるしお聴きになれば皆さん耳なじみがおありかも知れない。スタイリスティックスの「愛がすべて」。ヴァン・マッコイの「ザ・ハッスル」。「ヴィーナス」はバナナラマではなくショッキング・ブルーというアーティストのが収録されてる。K.C. & ザ・サンシャイン・バンドの「ザッツ・ザ・ウェイ」。アラベスクの「ハロー・ミスター・モンキー」。ジンギスカンの「ジンギスカン」。確か尾藤イサオさんがカバーしてたと思うサンタ・エスメラルダの「悲しき願い」。オリエンタル・エクスプレスの「セクシー・バス・ストップ」をカバーしたのは浅野ゆう子さんだったか。そしてボーイズ・タウン・ギャングの「君の瞳に恋してる」。こういう文脈の中で見ると「恋の診断書」も確かにディスコ・ミュージックに含まれるような気がする。当時はただいい曲だとしか思ってなかったけど。この頃のディスコ・シーンについて触れたブログの中でいわゆるソウル・ミュージックがディスコ・ミュージックに変質して行ったみたいな記述を見つけてなるほどねとひどく感心した。だとすればこのアルバムに収められてる曲のいくつかは明らかにソウルのしっぽを引きずったままダンサブルなリズムを身にまとい始めたちょうど過渡期のもののように思える。これらの曲に惹かれた十歳の僕は何年か後の個人的ディスコブームで開花することになる小さな芽をすでに育み始めていたのかも知れない。ざっと聴いたところ懐かしい曲の他にも気に入りそうな曲をいくつか見つけたのでしばらくはこの一枚を聴き続けるつもりでいる。
今日は仕事は何もなし。家人と朝食を食べに行き池袋をぶらぶらして子供が出かけてるので適当に昼食。その前にプールへ行って八百メートル泳ぐ。20分59秒。昼寝してからぼんやり過ごし帰って来た子供と駅前の中華屋へ行ってラーメンの夕食。後はお風呂に入って一杯やって寝るだけだ。明日からまたあわただしい日々が始まる。