指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

読み返してみた。

 こんばんは。連投続く酔っ払いです。中学生の職場体験で数日の間中学二年生の生徒さんがふたりバイト先に来てます。プール監視業務の体験もあって毎年バイトの誰かがアテンドして仕事を教える訳なんですけどホワイトボードに貼られた彼らの予定表にはプール監視のアテンドとして僕の名前が最初から印刷されててこれには本当にびっくりしました。例年そういうのってほらなんとなく回り持ちって感じで何人かで役割分担するのがまあ暗黙の了解な訳です。それを彼らのプールの監視体験は全部僕が面倒見ることになってて僕は一応教えるののプロなんで教えるという行為自体に対価が支払われない場合は教えるのはできれば避けたいんですね。生意気なようですけど。でも会社側としてはこいつは塾の講師だしそうである以上さすがに教えることには慣れてるだろうからこいつに任せて丁寧に教えてもらったとかいう心象を生徒さんに持ってもらえたら施設としても少しは株が上がるくらいに思ったのかも知れません。その通り。こと教えることに関してはこちらも手抜きはしませんから僭越ながら先輩であるグレートマザーまーさんよりも上手に教えることができると自負しております。でも正直すごい疲れるしやりたくはないんです。人にものを教えるって誠実にやろうとすればするほどいくら想像力があっても足りないくらい大変なことなんです。だったらそんなに誠実に取り組まなきゃいいじゃないか?いやだから手を抜くなんてできないんですってば。片手間に教えてもいいんなら引き受けません。ってことは結局引き受けてしまったんですね?引き受けてしまいましたとも。僕の辞書には「男気」という言葉も載ってますから。ちなみに「男気」って今の世の中でも使っていい言葉なんですか?いけないんですか?お前が考えろ?僕が考えると七十パーセントくらいの確率で使っちゃいけないと言うか使わない方がいい言葉のような気がします。でも他に適切な言葉を思いつかなかったのでこれで行きます。それで今日もすっかり疲れて家人と待ち合わせて買い物行って帰って以下略です。
 話は変わります。本についてるひどく灼けて退色した帯が塾の床に落ちてたので拾ったらすごい見覚えのあるやつでした。帯だけあって本が見当たらなかったので「ルパン三世 カリオストロの城」でルパンが黒犬カールに問いかけるようにお前のご主人様はどこにいるんだと思いながら塾に置いてある子供の机の辺りを探すと見つかったのは新井千裕さんの「ソーダ水の殺人者」でした。カッパノベルズハードというシリーズで新書サイズなのにハードカバーという変わった装丁の一冊でした。たぶん最近もりもり本を読んでる子供が僕の本棚から抜き出して塾に持ち込み読んだんでしょう。それが昨日のことでそういうのも縁だと思って読み返すとこれがすごくおもしろい。新井さんの作品は純文学寄りのところがいいと若い頃は思ってました。もちろんそれは今読んでも新井さんの魅力なんですけどこういう風にストーリーテリングに全フリした作品でも新井さんは新井さんなんだなと思いました。これは目立たないけど超がつく名作だな。アマゾンで探したら電子書籍になってました。それについたコメントによると本は一時期五万円の値がついていたんだとか。生粋のファンなので五万円でも売り渡さないけど電子で新井さんの作品がいつでも読めるようになって本当にうれしい。と思いました。でも新井さんの読者の感想が見られてアマゾンのレビュー見てよかったかな。好きな人は好きなんだね。それがわかってとてもとてもうれしいです。それからうちの塾は東京に一個所しかありません。ごめんなさい。でもそういう風なコメントいただけてとてもうれしかったです。