指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

毎度ありがとうございますぅ~。酔っ払いですぅ~。

 以下に掲載するのは2009年7月20日のエントリです。このエントリにはおふたりが★をつけて下さいました。まだ読点無しでの文体で勝負してない頃のもので今読むと若干不満もあります。でもここから読点を抜くとなるとどこもかしこも書き直さなければいけなくなりますんで当時のままで再掲載する次第です。こいつついに手抜きを始めたなと思われる向きもあられるかとも存じますがとにかくこのエントリには愛着があって今でもときどき読み返すもんでこのブログのオリジンのひとつとしてお楽しみいただけたらなというのが酔っぱらいの思いです。このとき子供は八歳で小三だったと思います。僕は四十六歳だったかな。晩婚なんでね。

遊ぶ子供。
 野球の練習がしたいと言うので公園でピッチャー役を引き受けてバッティングをさせているうちにいつの間にか試合形式になり、結局19対2で子供が勝った。その公園は幼稚園に上がるまでの二年あまり、毎日のように週日は家人が、休日は僕が連れて行って子供を遊ばせたところだ。真夏だろうが真冬だろうが二時間は遊ばないと気が済まずそれにつき合うのは結構きつかった。
 汗だくになったので野球の練習を終わりにして、帰るかと尋ねるともう少し遊びたいと言う。元々ひとりでも平気で遊んでる子だったので僕はベンチに座って待っていた。するとどこから見つけて来たのか自分の背丈ほどもある細い枝の切れ端で高い木の枝を揺すっている。揺すっては少し様子を見てまた揺する。何をしているのかまったくわからない。でも本人は真剣そうだ。ひとしきりそうした後、飽きたのかこちらに歩いて来かけたが今度は低木の近くに寄ってぎょっとしたように立ち止まる。それからしばらくして走って戻って来て、とんぼが指に止まった、とうれしそうに報告する。
 お前はいったい何を感じ何を考えてるんだ?世界はお前の目にどんな風に映っているんだ?そういうことはパパにはまるで想像がつかない。でもお前がお前の行きたい方へ行こうとしていることだけはなんとなくわかる。そしてお前がお前の行きたい方へ行こうとしていることが、パパにはとても寂しく、同時にすごくうれしい。