指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

予期せぬ出来事。

 子供が「むちゃデカバリィさん」というぬいぐるみを予約したのが何ヶ月か前のことだ。受注生産のそれが今日家人も僕も昼寝してるときに届いた。箱を見るとクールポコのうすが余裕で入るくらいでかい。たたき起こされた僕は寝直し同様にたたき起こされた家人は塾にいる子供にそれが届いたことを知らせたらしい。すぐに子供が帰ってきて開けたのか昼寝してるっちゅうのにわざわざ寝室まで見せに来た。なるほどでかい。体高五十センチということだけど横幅のがあるんじゃないかなあ。とにかく場所ふさぎで初めは塾に置きたかったらしいんだけどそれはマジで拒否した。今それはテレビの前に鎮座ましましててまがまがしい妖怪のような存在感を放っている。そこにいてもらってはテレビなんて画面の半分くらいしか見えない。でもうちはとても狭いので他にいてもらえる場所もない。厄介なことになったな。もっともバリィさんはずっと子供の推しだったんでそう無碍に扱う訳にも行かない。二万二千円したそうだけど子供が自分で払ったので文句も言えない。じゃあまあしかたないので末永くよろしく。