指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

禍も福も向こう側からやって来る。

 入院してる母親の栄養補給が点滴から食事に変わったと弟が今日LINEで知らせて来てくれた。回復してるみたいだよということでそれは本当によかった。心底ほっとした。弟は明日僕は明後日面会に行く。仕事ずくめで疲れてはいるけど母親が元気になるんなら僕も元気を出さなきゃならない。そのふたつの間に特に因果関係はないんだけどなんとなくそういう気になる。母親もがんばってる。オレもがんばらなきゃ。
 シルバー人材センターで募集のかかってた短期のバイトに応募したらどうやら採用されそうな成り行きだ。六月から九月までの三ヶ月弱の仕事でちょっと信じられないくらい時給がいい。割に長時間の勤務ではあるけど週に二回ほどと言うから月に八回行くとそれだけで十万円を超える。シルバー人材センターの仕事というのは都の定める最低賃金を下回ってても問題がない。どうしてかは登録時に説明を受けたはずなんだけどよくわからなかった。実際それほど数は多くないものの最低賃金より安い仕事もまかり通ってる。でもこういう掘り出し物の案件も少数ながらある訳だ。定員に達したのかあっと言う間に募集締め切りになった。いくつか就労場所があって今日センターの人が連絡してきたところによると中でもうちから一番近い就労場所に回してもらえそうだ。それがまた馬鹿みたいに近くて三分とかからないバイト先のプールよりもまだ近い。まあもともとそこ以外考えてなくて他に回されるんなら断ろうと思ってた。と言うのも時給はこの仕事の場合交通費込みなので当然近い方がお得ということになるから。なんかいろいろ少しはよくなって来たのかなあ。とりあえず明日の体験授業思い切りがんばろう。
 明日は九時間半バイトのうち半分近くが受付なので少しは楽できそう。シフト係の社員のあだ名を「若造」から格上げしてやらなければならないかも知れない。最近ちょっと感謝してるから。