指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

初めての依頼。

 何日か前から二回くらいかな同じ番号からスマホに着信があった。知らない番号からの着信には基本出ないようにしてるので無視してたら二度とも留守電が残されてた。文字起こしされたその内容を見るとある会社からの連絡で塾の近くに新しくマンションができることになりそのパンフレットだか何かにうちの塾を載せていいかという問い合わせだった。歩いて何分以内に学習塾があるということをそのマンションの付加価値のひとつにしようという意図のように思われた。でもふたを開けてみたら広告費とか請求されるんじゃないのと思ってそれを読んでも折り返したりはせずにほっといた。それが今日また着信があったので出てみると割としっかりした女性の声で丁寧に用件が繰り返された。それって費用はどのくらいかかるんですかと尋ねると費用は一切かからないと言う。それでそれなら載せてもらってもいいですと答えた。もちろん話の全体像が見渡せた訳じゃないしもしかしたら危うい話なんじゃないかという可能性がまったく消えた訳でもない。でもその女性の話し方にはこちらを信頼させるに足る何かがあった。明るい自信に満ちてるとでも言えばいいか。塾を始めてからいろんな勧誘を受けてきたけど今日の女性の話なら乗ってみても大丈夫な気がした。まあどこまであてになるか自分でもよくわからないけど。
 今日はバイトがなかったので家人と朝食を食べに行った後ユニクロを見たり本屋を見たりぶらぶら過ごす。ユニクロで夏物の開襟シャツがかわいかったので一枚買う。定価の千円引きになってた。家人は本屋で「11ぴきのねこ」の栞を見つけ今や電子書籍ばかりで紙の本なんて滅多に読まないのにすごい気に入って買う。電車で移動していつものお弁当屋さんの最寄り駅まで行きお弁当を三人分買ってからスーパーで買い物して帰る。僕だけ一杯やって子供と家人と三人で昼食。食後子供は塾へ勉強に出かけ家人と僕は昼寝。暑い日でエアコンをつけなきゃ眠れなかった。明日のバイトは久々にグレートマザーまーさんとうっちゃんというもうふたりだけになってしまった僕よりキャリアの長い女性たちとリケジョの感じのいい学生さんと一緒のシフトで心が軽い。うっちゃんとリケジョさんと僕とで少しずつ受付業務を分け合ってるのできっと楽な展開になるだろう。メンツを見ただけで気の重い日もあるのでこういう日はほんとに貴重だ。毎日こんな感じだといいのにな。一般的に夜のスタッフに仕事しないやつが多いので夜のシフト入るのやめられないかなと思ってる。ただしお金の問題をクリアしなきゃね。