最近バイト中によくハミングしてる。ほんとは口笛が吹ければいいんだけどさすがに仕事中に口笛を吹く訳にも行かない。もっとも前の会社では倉庫仕事をしながらよく口笛を吹いてた。倉庫の商品を見に来た得意先のお客さんにお上手ですね褒められたことも何度かある。口笛の楽しいところは複雑なメロディーラインとかをそれなりに正確に再現できると達成感が結構ハンパないところにある。もちろん完全な自己満足なんだけど。
口笛好きのルーツを辿ると小三だったかに学校で習ったリコーダーに行き着く。三十センチくらいのプラスチック製の縦笛。あれが大好きで学校で習った曲をマスターしてしまうと自分の好きな曲をうちで練習した。半音は穴を指の平で半分くらい押さえるとそれなりの音が出ることにも気づいた。それで好きな歌謡曲とかをリコーダーの音域に当てはめて吹いてたんだと思う。今はっきり覚えてる光景は埼玉県は大宮市(現さいたま市)にあった父親の勤め先の家族寮に住んでるときのものだ。初夏の日の夕方で窓は開け放たれてて自分の部屋で思いつくままに好きな曲を次々吹き続けてる。今から思えば結構な近所迷惑に違いなかっただろうけどそれで怒られた記憶はない。おおらかな時代だったと言えば言えるかも知れない。今書いてて気づいたけどそっかあリコーダーかあ。一本買ってみるってのはどうなのかな。吹いてみたら割に楽しいんじゃないかな。あれだけ好きだったんだから子供の頃。話を元に戻すとリコーダーの代用品としての口笛。口笛の代用品としてのハミングということでリコーダーから五十年以上をかけて今プールサイドでのハミングに辿り着いたのかも知れない。ただね。たくさんの美しいメロディーを頭に入れといてほんとによかったと思う。それらはいつでも取り出すことができる。そして自分ひとりで再生することができる。僕はたぶんその最低限の幸せを生涯手放さないことだろう。おっと。その幸せをリコーダーで増幅することも考えに入れとこう。塾の窓を閉め切ってひとりで心ゆくまでリコーダーを吹く。
今日いちばん書いておきたかったのはハミングすると必ず涙が出る一曲があるということだ。それはさだまさしさんの「フレディもしくは三教街」。泣かずにハミングしおおせるかいつも挑戦するんだけどまだ勝ったことがない。