今夜は幸せを呼ぶブルームーンの晩だそうだ。僕は月を眺めるのが結構好きで塾が終わった後とか夜までバイトのあった後とかには帰り道でどこに月があるか探してみることが多い。個人的にいちばん美しいと思うのは切った後の爪みたいな形の三日月だ。スピッツの「ロビンソン」という曲に「ぎりぎりの三日月も僕を見てた」という一節がある。うまく言えないけど至言じゃないかという気がする。スピッツの歌詞はシュールで感覚的だけど直感でぴたっとわかっちゃうことがあって草野マサムネってすげえなとときどき思う。今夜の月は明るい満月でありながらスーパームーンみたいに驚くほど大きくは感じられなかった。実は今夜の月はマイクロムーンとも呼ばれるらしく楕円形の周回軌道の遠い側に位置する月でそのせいで地球からは比較的小さく見えるということだ。そうなんだね。家人にも見せたいと思い帰宅した後今夜は幸せを呼ぶブルームーンだから見た方がいいよと言うとベランダに出て行ってきれいな満月ねと言う。幸せを呼ぶんだってと繰り返すと別に幸せなんだよねと言うのでより幸せになれればいいんじゃんと答えた。