指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

商品を選ぶ。

家人と一緒にスーパーへ定期的に買い物に行くようになって二年になる。それでひとつ気になることがあって、それは商品選びでとつおいつ悩んでる人がいることだ。精肉とか魚とかでパックされているものならまだしも、野菜などのようになんのパッキングもラッピングもされていないものでもひとつひとつ手に取り、何が気に入らないのか知らないけど次々売場に戻して行く。素手というのがどの程度清潔なのか知らないけど何度も誰かの手で触られた野菜を買って食べてるのかと思うとあまりいい気はしない。それに時間がかかるから同じ商品を買いたいときにはその人が選び終えるまで待ってなければいけない。大体たとえばタマネギ一個を良いから悪いまで十段階で今日は2、明日は7、という風に評価することができるとして、買う個数が増えれば増えるだけ平均が5に近づいて行くことは論を待たない。それで充分じゃんと僕なんかは思うけど、家人なんかによるとそういう人は絶対に損したくないんだよということでニュアンスとしてはそれに近いのかも知れない。サッカーのワールドカップで会場を後にする前にゴミ拾いをして賞賛されたりする日本人だけど(ちなみに個人的には、正直それってどうなのと思っている。一見して良い行いというのはとても難しい問題をはらんでいる場合があると思うからだ。)、公共性という点ではまだまだ磨かれる余地があると思う。