指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

分解。

小学校高学年くらいからシャーペンを使う子が増えるんだけど特に男の子はどういう訳かシャーペンを分解したがる。それ自体は別に構わないんだけど時間を計って問題を解いているときに限ってシャーペンが壊れる。シャーペンコレクターとして僕も何本かシャー…

大いなる眠り。

文庫版が出ないことにしびれを切らしてこの前図書館で借りて村上春樹さん訳の「大いなる眠り」を読んだんだけど、村上春樹補完計画さんの情報によると7月に文庫版が出るそうだ。たとえばレイモンド・カーヴァーの作品に比べるとすごく気に入ってるという訳で…

東京ドームのホークス戦。

一昨年からソフトバンク・ホークスの「鷹の祭典」という特別なゲームが年に一度東京ドームでも開催されていて一回目、昨年と二度観戦に行ったことはすでに書いた。いずれのときもチケットはウェブで簡単に取れたんだけど今年は結構厳しくてなんか急に知名度…

午後11時半。

子供が桐谷美玲さんのファンで水曜日の午後11時半過ぎから始まる文化放送のラジオ番組を聴くようになった。ちょっとさすがに遅すぎるんじゃないかと思ってラジコとかを使ってPCに録音できるようにしたんだけど遅くまで起きてること自体が楽しいと言うので聴…

アウレリャノ、アウレリャーノ。

いつだったかブックオフでガルシア=マルケス全小説に収録された「百年の孤独」を105円で見つけて買った。最近読み始めたら主人公の名が「アウレリャノ・ブエンディア」とあり前に読んだときに慣れ親しんだ「アウレリャーノ・ブエンディーア」ではないのが違…

自由の感触。

すごく個人的な話になるけど訳者のあとがきが無ければこの小説の味わいも随分異なったものになっていたはずだ。まずレイモンド・チャンドラーが四十代で失職し生活のために職探しをしなければならなかったと知って共感を禁じ得なかった。なんだ俺とおんなじ…

買わなかった一冊。

村上春樹さん訳の「大いなる眠り」が出たとき今はちょっと精神的に読む余裕が無いだろうと思って買わなかった。今調べると出版は一昨年の12月の初めで離職して一ヶ月ちょっと、確かに読む余裕なんて無さそうだ。そろそろ読めそうだと思ったのが一週間ほど前…

土曜日。

生徒さんの都合で夜の授業が急に無くなった。どこかで振り替え授業をしなければならないけどとりあえず今日は早く帰れることになって気分が軽い。昼食後いつもの時間に塾へ行き外に看板を出してから窓を開け机の上を水拭きする。それから家人が用意してくれ…

谷中銀座。

前から家人が一度行きたいと言っていた谷中銀座を検索してみたらうちから乗り換え無しに行けることがわかったので行ってみた。思ったよりずっと小さな通りだった。最初に家人の希望で「邪悪なハンコ屋しにものぐるい」に行きふたりでさんざん迷ってこの柄の…

500日。

今日で連続ブログ更新500日目。今後は少し休み休み更新することにします。

雨の午前中。

雨を見越して昨日のうちに余分に買い物をしておいたので午前中は何もすることが無かった。朝食を済ませると本を持って再び寝室に引き上げベッドに横たわった。午前九時半でお昼までたっぷり二時間半読書ができるはずだったのに気づいたら十一時前で一時間半…

一枚だけ持ってる。

セロニアス・モンクのCDは一枚だけ持ってる。「Thelonious Monk with John Coltrane」。割と聴き込んでいて好きなアルバムだ。村上さんの新刊発売に向けて今日引き出しの奥から引っ張り出した。年を取ってから新たなジャンルの音楽に手を出すのはなかなか大…

哀悼。

ダレカさん(id:dareka-backroom)に教えていただいた「週間村上朝日堂」の「特別編」を読もうと随分前から何度も近くの図書館を訪れたんだけど「週刊朝日」が置かれた書架に他の号はあるのにこの号はなかなか見つからなかった。聞くとこういった人気誌には…

日曜日の掃除。

前にも書いた通り塾の掃除をしているときがいちばん気が休まるという時期がつい最近まで割と長く続いた。うまく説明できないんだけど生活の中で塾だけが希望なこと、何も考えずに体を動かしていられること、掃除という行為自体が前向きなイメージを持ってる…

「族長の秋」について。

ガルシア=マルケスの小説の中で個人的にいちばん読みづらかったのが「族長の秋」で最後まで読み通せず何度か挫折した。高橋源一郎さんじゃなかったかと思うけどこの作品は重要なところに差しかかると文体のスピードが上がるみたいなことをおっしゃっていた…

またひとり。

またひとり生徒さんが増えた。よかった。おそらくはその子にとっても。

昼寝の作法。

何日か前の読売新聞に書いてあったんだけど昼寝には15という数字が大切で、15時より前に15分以内でするとよいということだった。15時以降になると夜の眠りに影響してしまうし15分より長く寝てしまうと寝覚めがすっきりしないそうだ。それで今は昼食後出勤す…

仇討ちの価値。

たとえばさるかに合戦は仇討ちの話だ。作中の人物も言う通り仇討ちの話はスカッとする。そしてまた作中の別の人物が言うようにスカッとする話には毒が入っている。 村上龍さんの「愛と幻想のファシズム」から不吉な感じを払拭すると本作の文体になるような気…

また忙しい日。

体験学習の申し込みがあったので親御さんが見守る中での授業。これがいちばん疲れる。生徒さんと親御さんの両方にわかりやすい授業をしなければならないからだと思われる。以前は仕事自体がすごく暇だったので(苦笑)体験授業で多少疲れても休む時間が充分…

ブックオフ。

「大工よ、屋根の梁を高く上げよ 序章シーモア」の新潮文庫版が108円だったので買った。今の読書量だとちょっといつのことになるかわからないけど読みたい。「フラニーとズーイ」では、シーモアはすでに自殺した後で登場しなかったし。

魔女天使。

中学のときにアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の洗礼をしっぽの先まで浴びて以来松本零士さんの作品にコミックもアニメもはまっていたことはこれまでにも断片的に触れて来た。そのほとんどは今でも実家に置いてあるけど上京してから買い直した「銀河鉄道999」や「ク…

忙しい日。

朝から子供の学校へ行き授業参観とPTA関連の会合と今度ある係を引き受けたのでその集まりに出席。昼食持参ということで、家人につくってもらったお弁当を開くのもなんだか生々しい気がしたので朝駅前のベーカリーでサンドイッチを買って行く。結局全部で六時…

ハーマイオニー。

最近塾に入った中学生の女子はすごくきちんと予習して来て問題を解いても滅多に間違えないし受け答えとかも当意即妙でまるでハーマイオニーみたいだなと思っていた。同じ学年に男子が何人かいるのでじゃあハリーやロンはどの子に当たるかなと試しに考えてみ…

借りに行く。

結局スタン・ゲッツのCDを三枚とガルシア=マルケスの「グアバの香り」というインタビュー集を最寄りの図書館で借りられるようにサイト上で手続きをした。それが届いたという連絡をもらったので借りに行った。アマゾンのあるレビューによるとこの本は本人が…

それはそれで構わない。

講演集ということで作家の生に近いヴォイスが聴けるのではないかと期待していた。でも講演というのは大抵すでに書かれた原稿を読み上げるものだしスピーチ嫌いの作家なら尚更だろう、聞こえてきたのはきちんと管理されたヴォイスだった。よく下調べがしてあ…

たまたま。

東京ケーブルネットワークを観ていたら「太田和彦の日本百名居酒屋」という番組がたまたま始まって、あまり一般的とは言いがたい独特の味わいがあるなあと思いながら観ているとBGMがジャズに変わりその曲がとても気に入った。曲名とアーティスト名が画面に出…

地味。

たまたま新潮社のサイトでガルシア=マルケスの講演集の翻訳が先月末に出たことを知り、一昨日いちばん近い書店へ行ったけど売ってなかった。昨日は最寄のJRの駅まで足を伸ばしたけど書店三軒当たって一冊も見つけることができなかった。訃報を受けて「百年…

アイルトン・セナについて。

個人的には、アイルトン・セナが天才であったかどうかを問うことにさほど興味を抱かない。ただこれほど広く遠く深くにまで届く彼の魅力と、その割にはあまり知られていない彼の実像とのギャップが、ひとつの違和感として、あるいは謎として胸のどこかに引っ…

ドストエフスキーを思わせる。

訳者あとがきの代わりに村上さんのコメントが本に挟み込まれている。ただしより長いバージョンが用意されていてそれは新潮社のサイトでダウンロードできる。例によって訳書にまつわる村上さんの文章はとてもおもしろい。 http://www.shinchosha.co.jp/fz/ 確…

また休み。

明日から連休に合わせてまたちょっと休む。休むことは、勇気だ。