指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

年末が近づくとお休みの生徒さんが多くなる。

塾を始めるとき大変参考になった本。これによると塾はなるべく休むなということでできうる限り休まないようにこれまでやって来た。年末年始も大晦日と元日だけ休みという年もあった。とにかく必死だったのでそれでも別に構わなかった。ただ年末が近づくとお休みの生徒さんが多くなるのも事実だ。今日なんかも時間帯によっては四人中三人が休みでこうなると学習を前に進めることができないので(休んだ生徒さんが置いて行かれてしまうから)勢い復習ばかりやることになる。今日はたまたま学校の冬休みの宿題をやりたいので自習にして下さいとひとりだけ来た生徒さんが言うのでそうした。すると当然ながら何もすることがない。質問があったときに説明するだけ。でもこの仕事は一日の拘束時間は短いけど休みは本当に取りづらいのでこういう楽な時間があると少しだけほっとする。それから都内ではクルマの交通量が減ると、ああ、正月らしいなあと毎年感じられるんだけど、塾の講師独特の感じ方として生徒さんのお休みが増えると、ああ、今年も暮れが近づいて来たなあという気がする。それはそれでなかなか悪くない。過ぎてしまえばあっという間の年末年始の休みだけど最近年のせいか慢性的に疲労感が抜けないので楽しみに待っている。