指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

スカボロ・フェア。

 たまに通る道に保育園があって道に面した植え込みにローズマリーが密生している。結構荒々しくてこのローズマリー刈り込んだ方がいいよとときどき家人が言う。それを耳にする度に頭の中でスカボロ・フェアの一節が響く。Are you going to Scarborough Fair? Parcely, sage, rosemary and thime サイモンとガーファンクルのストリングスがとても美しい曲だ。それが何度か繰り返された後不意に聴きたくなって図書館で検索したらヒットしたのでリクエストして借りた。もともとはどこかの民謡だったんじゃないかと記憶している。それが今調べると1968年の映画「卒業」の挿入歌になったんだと思う。他にも「Sound of Silence」や「Mrs.Robinson」などが収録されていてなんとなく懐かしい。

 ダスティン・ホフマンが花嫁を奪って逃げるラスト・シーンはあまりにも有名だけどその後バスに乗ったふたりの表情があまり冴えないのが気になった。最後に観たのはいつだったんだろう。そして彼らはどこまで行ったんだろう。確かめようもない。ただスカボロ・フェアはその美しさをいつまでも響かせ続けている。