指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

スタジャンが欲しい。その1

みなさま、ご無沙汰しておりました。
家人から秋のアウターを何か買った方がいいのではないかと言われた。ここのところずっとボタンダウンにグレーのパーカーを着てベージュのチノパンにアディダスのスーパースターを履いていたのだが、幼稚園のお母さんたちの手前もあるからということらしい。まあ確かに我ながらいつも同じ格好だとは思う。
でもそれには訳がある。私服で外を歩く時間が極端に少ないのだ。会社へ行けば全身着替えてしまうし、外回りの時もやはり上から下まで着替える。今は朝子供を幼稚園に送って行くのでそれでも小一時間は私服でいるけど、その前は朝晩の通勤にかかる計十分くらいしか私服を着ていなかった。もちろん毎日ネクタイを締めなければ出社できないような会社ではない。いきおい服装はラフで楽なものになって行く。
でも言われてみると幼稚園では多少バツが悪い気もしたので、アウターを買うことにした。スタジャンだ。何しろ僕はもう二十年近く毎年スタジャンが欲しいと思いながら、ついに一度もスタジャンを買ったことのない抑圧型スタジャン愛好家なのだ。それだけ欲しいと思いながらなぜ買ったことがないのかは話せば長くなるけど、その都度ダッフルコートに軍配が上がっていたと言えば、おわかりになる方にはある程度おわかりいただけるのではないかと思う。
家人とふたりで池袋西武にスタジャンを求めて行ったのが先週のことだった。