指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

図書館が好きだ。

昨日図書館に行ったことはすでに書いた。数年ぶりに行ったことになる。これまで読みたい本は買うのが原則だったけど先日の書架の整理をきっかけにしてちょっと考えが変わった。読みたい本は最新刊でない限りは図書館で借りて読み、どうしても必要だったら買うなり文庫化を待つなりすることにした。本を置くスペースがすでにいっぱいいっぱいなことと経済的なことが主な理由だ。
図書館は好きだ。誰でも受け入れてくれる。それも積極的に受け入れてくれる。司書の人はみな親切でお役に立ちたいですオーラに満ちている。文学は毒かも知れないけど読書は善で、その読書を勧める限り図書館は善だ。もしかしたら内部ではそう簡単な話ではないかも知れないけど数十分訪れただけではそんなイメージがくつがえされることはない。そういう公共機関的雰囲気が割と好きだ。それに一日中いたって誰からも文句を言われない。まあ子供が小さいので一日中いる訳にも行かないけど。
子供は電車関係の本ばかり五冊を借り僕は加藤典洋さんの評論集を一冊借りた。一冊ずつ借りて一冊ずつ返そう。今までほとんど足を向けたことのなかった図書館だが、これから足繁く通うことになっても僕としては全然厭わしく思う気持ちがない。