指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

禁煙の終わり。

結局ほとんど禁煙しなかった。部下が出張先から電話をくれて「マイルドセブン、全然売ってますよ。」と言うので買って来てもらったからだ。その後主要銘柄に関しては出荷が再開されると聞いたので買って来てもらった数箱を吸い切る前には入手可能になるかも知れない。
個人的にはたばこを嫌う人たちの言い分にも喫煙者の言い分にも寄り添わないようにしてたばこを吸っている。できるだけ迷惑をかけないように淡々と吸う訳だ。ここで吸えと言われればそこで吸うし、ここでは吸うなと言われればそこでは吸わない。ここで吸ってもいいと言われても近くに子供がいたら吸わない。子供たちの方が影響が大きいと思うからだ。だからベビーカーを押しながらの喫煙者とかディズニーランドの周到に隠された喫煙所に子供を連れて来る大人たちには異を唱えたい。子供たちは守って欲しいと思う。でもその子の親がそれでいいと思っているのに差し出がましいことを言う訳には行かない。
以上とは全然別の文脈で、喫煙はひとつの文化だということもちょっと考える。喫煙者が周りにまるでいない環境でたとえばチャンドラーの小説とかホームズものとか読んだら喫煙の部分だけブラックホールにならないんだろうか。喫煙のための服とかつくってる文化を理解した上で古い小説を読むのはとても趣深いと思うんだけど。