指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

金沢へやって来た。

今朝早く東京を発ち、MAXとき、はくたかと乗り継いで金沢へやって来た。ひと仕事終え昼食をとってからホテルにチェックインし、夕方からのアポまでひと休みしている。
2月の終わりから三度目の出張ということになる。今まではどんなに多くても半年に一度だったので、これは驚異的なペースだ。一応今回の金沢でこのどさ回りもひと段落することになっている。だとしても遠からずまたどこかへ行くことになるだろう。自分には今までなじみがなかったけど、そういう仕事の仕方をしている人はきっと僕の想像をはるかに超えて多いに違いない。
別に宣伝するわけではないんだけど、「えきねっと」というのを愛用している。窓口に並ぶというのがどうにも苦手だからだ。純粋な時間の無駄のように思える。ストレスも大きい。ウェブで予約して駅備え付けの専用のマシンにクレジット・カードを入れ、画面の指示に従って暗証番号を打ち込むなどするだけで1〜2分で切符が手に入る。「えきねっと」専用のマシンに人が並んでいるのを見かけたことがないから、おそらく利用者はそう多くないのだろう。問題はと言えば、乗車券の往復割引がないことと、カード決済なので忘れた頃に引き落としになることだ。前者は会社もちなので今のところ看過している。後者については、それでもターミナル駅の窓口に並ぶのから比べたらずっといいと思っている。
金沢は僕の高校の頃の親友と言ってもいい男が、井上靖さんの「北の海」にハマって学生生活を送ることを決めた場所だ。はくたかからその北の海が見えた。彼の好きだったさだまさしのアルバムをiPodに入れてきたので聴きながら眺めた。でも海にいるのは、あれは波ばかり、だった。
なんか彼が故人みたいな書き方だけどもちろんそうではなく、その後彼は沖縄の病院に勤めそこで結婚した後、離島で医師をやり、今は郷里近くに戻っている。近々東京に移り住むらしい。もう何年も会っていない。
明日は高岡に寄ってから東京に帰る。