指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

喘息の発作。

午前7時東京発の新幹線と特急を乗り継いでまた金沢にやって来た。11時に現場(なんの現場?)に入り、つい先ほど仕事が片付いた。途中午後になって家人からケータイにメールがあり、子供が咳き込むので病院に連れて行くということだった。病院というのは基本的にケータイの使えないところなので、やきもきしながら続報を待っていた。しばらくして電話がかかって来て、結局吸入(薬品を温め霧状にして吸い込む)をしたがぜい音が消えないので点滴を打つことにしたそうだ。点滴となると2時間や3時間は帰ることができない。また家人もベッドにつきっきりになってしまい、場合によっては手洗いに行くのも難しくなる。一番最近の発作のときは僕が会社を早退して駆けつけた。大人が二人いると、片方が子供を見ている間にもう片方が会計を済ませたりできて大幅な時間の短縮になる。でも出張先にいるのでは何も手伝ってやれない。気分的に大変きつい。
本人は咳き込む以外は大変元気ということだ。これはいつものことで吸入なり点滴なりが済んで咳が収まると割とけろっとしている。
それにしても今年は例年に無く子供の喘息の発作が頻繁だ。一番最近の発作の後、病院の勧めもあって吸入のための機械(ネブライザ、というんだけど。)を買い、少し咳が出る度に吸入をしている。その薬が効かないときのための強めの薬ももらってある。それでも点滴するために病院に駆け込む事態を防ぐことができなかった。子供に対する心遣いの細やかさだけではもうどうにもならないところまで来てしまったように思われる。