指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

四半世紀ぶりのガンプラ。

もちろんガンダムのファンだったわけだ。以後のシリーズはまったく見ていないがファースト・シリーズの一年戦争については結構詳しい。ガンプラだって買った。モビルスーツと言えばザクだ。ザクに限る。
最近子供と一緒にアニメ「ケロロ軍曹」を見るようになった。これはガンダムやヤマトや999やルパン三世など、おたくの出現を準備した名作アニメのパロディーが随所にちりばめられていて、僕など子供とはまるで違った次元で楽しんでいる。子供は今のところアニメでありさえすればそれで結構楽しいらしい。
その子供がガンプラが欲しいと言い始めた。ケロロ軍曹がよくそれで遊んでいるからだと思われる。これは余談だけど僕らにとって物語とは切っても切り離せないキャラクターたちを、子供たちはまずアイテムとして受け入れることになっていて、反対したところで無意味だとは思いながらやはり物語とセットで与えることのできる環境を何とかつくり出せないかと考えている。だから毎週ウルトラセブンも見せるし、ガンダムだっていつか見せたい。
それで朝から池袋に出て、東急ハンズトイザらスガンプラを探したのだが、どうも気に入るものがない。アッガイとか地味なものが大量にある他は、みなファースト・シリーズより後のモビルスーツで、これでは僕も思い入れが持ちにくい。また物語も話してやりづらい。
それで後楽園のヴィレヴァンで見かけたことがあるのを買いに行くことにした。行ってみるとそれはオリジナルのガンプラではなく、2分の1にスケールダウンした復刻ものだった。そういう商品にありがちなようにパッケージの外からでは中身が何かわからない。でもとにかくそれをふたつ買って帰った。
箱の中身はグフとアッグだった。とりあえずグフを組み立ててやると、子供は少しの間それで遊んだ。すごく気に入った、という訳ではないらしい。