指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

明日から夏休み。

明日から二日間の夏休みをもらう。土日合わせて四日間だ。残業を切り上げるとき、本日只今から何もかもかなぐり捨てて休みに入らしてもらいます、と宣言して部下のひとりに大笑いされた。本当は懸案事項がたくさんある上であえて言った言葉だというのを理解してくれてないとあそこまで笑えないと思った。だから笑ってもらえてうれしかった。ぼうやもいるがいい部下もいる。
家人は明らかに子供は心なしか僕の休暇を喜んでいる。家人などはサプライズを用意していてくれたほどだ。四日間できるだけ子供をお願い、という意思表示かも知れない。だとしたら言われるまでもない。僕の父親の休みもほとんど家族サービスのためにあった。僕より桁違いに忙しい人だったけど少なくとも子煩悩ではあった。今は暇で孫煩悩を発揮したくて日々うずうずしているらしいが、その血は多少は受け継がれている。
休みだ。休みがこれほど真に迫ってうれしく感じられることも珍しい。なんでだ?よくわからない。
最近本について書かないがそれなりに読んではいる。一ヶ月かけて「囚人のジレンマ」を読み通した。昨日は「逃亡くそたわけ」を読み終え、今日は「しょっぱいドライブ」を表題作だけ読んだ。「囚人のジレンマ」に関して何か書けるかどうかは素面でじっくり考えてみないとわからない。素面のときは本腰を入れて考えるのが面倒くさい。でも何か書いておきたい。見当違いだとしてもね。
とりあえず休暇中は子供と遊ぼう。明日の午前中は近くの室内プールに行く約束だ。水泳は、超初心者に対してなら僕でも教えることのできる唯一のスポーツだ。子供用プールの短い方の辺にあたる12m〜13mを先週子供はばた足で泳ぎ切った。夏休み前はそんなことができるとはとても思えなかった。つか、先々週までばた足では2mも進めなかったのだ。子供には長足の進歩があってうらやましい。
そんな感じでいくつかのイベントをこなせば夏休みもつつがなく終わりを迎える。