- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/07
- メディア: 単行本
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週明けから仕事が忙しくいろいろ予期しなかった事件も出来してなかなか本の続きが読めなかった。でも今日になってやっと「ディスコ探偵水曜日」の下巻を読み終えた。マッカーシーの「ザ・ロード」が無ければ、現時点でこれが今年読んだ一番の小説ということになったかも知れない。思いがけず深く感動した。
舞城さんの文体に長く親しんでいると、他の結構な量の文体がとても古くさく感じられる。これは自分の文体も含めてのことで本当に困ったものだ。何かとても勢いのある文体でないと、今の症状を緩和できない気もする。という訳で明日から町田さんの「宿屋めぐり」を読み始める。
清涼院流水という人の作品は読んだことがないんだけど、舞城さんがあれだけトリビュートするのだからきっとおもしろいに違いないと思われる。もっとも、舞城さんは影響を受けた先行者にちょっと無防備なほど律儀なのかも知れない。それはおそらく村上春樹さんに対しても同じじゃないかという気がする。いや、だからどうだってことじゃないんですけど。