- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/12
- メディア: 新書
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- 作者: 高橋源一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1985/03
- メディア: 文庫
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前者は簡単に言うと成長の物語なんだけど、彼が成長のために潜り抜ける異界がすごくシステマティックなものとして設定されている。その中で主人公はタブーも犯すし、あまり反省もしない。耳が良くて擬音の表現に多くの行が費やされているが、それだけではぐずぐずになってしまうので導き手が設定されている。その人は割と倫理を振りかざすけど主人公は聞く耳を持たない。これで結末にたどり着けるとはちぐはぐと言えばちぐはぐだ。愛が導入されると、人は多かれ少なかれ倫理的にならざるを得ないってこと?愛があらゆる秩序の元だってこと?