指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

自分はそうは思いません。

高校のカフカ、一九五九 作者:スティーヴン・ミルハウザー 白水社 Amazon まずは訳者あとがきから引用を。(前略) そして、この点が一番業界常識からずれているように見えると思うのだが、一作一作テーマを拡げ、新しい方法に取り組み、「成長」していくの…

ほんとにこれでおしまいなのかな。

成瀬は都を駆け抜ける (「成瀬」シリーズ) 作者:宮島未奈 新潮社 Amazon 待ちに待った成瀬シリーズ三作目。にしてアイキャッチに拠れば完結編。barさん(id:ridernotesさん)が刊行予定をいち早く教えて下さったので刊行前から図書館に予約できてそのおか…

「おふたりさま」じゃないけど。

「おふたりさまの老後」は準備が10割: 元気なうちに読んでおきたい!68の疑問と答え 作者:松尾 拓也 東洋経済新報社 Amazon この本を読もうと思ったきっかけはもうよく覚えてない。ただ図書館にリクエストしてから何ヶ月も待たされたことは確かだ。それだけ順…

そういうお話にすべきだったんだろうか。

ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) 作者:ディーリア オーエンズ 早川書房 Amazon 彼女にとって必要な人々はそのほとんどが自らの弱さ故に彼女を見捨てて去って行く。弱さとは自分ばかりでなく時に周りにいる誰かを傷つけ損なうものだから。たったひとり…

予報通り。

国宝上青春篇 (朝日文庫) 作者:吉田 修一 朝日新聞出版 Amazon 国宝下花道篇 (朝日文庫) 作者:吉田 修一 朝日新聞出版 Amazon こぬか雨の東京は予報通りに気温が下がりTシャツにハーフパンツでは肌寒い。それで急遽引っ張り出したパーカを着てバイトに行く。…

そういうのなかったらもっとよかった。

武士道ジェネレーション (文春文庫) 作者:誉田 哲也 文藝春秋 Amazon 今このブログを検索すると2011年に一作目の「武士道シックスティーン」を読んで以来セブンティーンとエイティーンを一年ごとに読んでるみたいだ。だから最後のエイティーンを読んでからも…

たぶんそういうことなのかなあ。

それいけ! 平安部 作者:宮島未奈 小学館 Amazon 成瀬シリーズの後「婚活マエストロ」も随分順番待ちした挙げ句に図書館で借りて結局三ページくらいしか読めないまま期限が来て返してしまった。「それいけ!平安部」も同じことになるんじゃないかと思いなが…

子供とソシュールについて話をする。

ソシュールの思想 (1981年) Amazon フェルディナン・ド・ソシュールはスイスの言語学者。言語を規則の体系であるラングと実際の発話行為であるパロールとに分けてパロールが徐々にラングを書き換えて行く動的な過程を明らかにした。その他にも言語をシニフィ…

久々に衝動買い。

Casa BRUTUS特別編集 大人も読みたい こどもの本200 マガジンハウス Amazon こういう本は楽しい。まだ本文はほとんど読んでないんだけど収録作品のタイトルと写真だけには最後まで目を通してしまった。前にも書いた通り絵本との出会いは父親が勤め先で絵本の…

読み返してみた。

ソーダ水の殺人者 作者:新井千裕 中央公論新社 Amazon こんばんは。連投続く酔っ払いです。中学生の職場体験で数日の間中学二年生の生徒さんがふたりバイト先に来てます。プール監視業務の体験もあって毎年バイトの誰かがアテンドして仕事を教える訳なんです…

二十年に一冊レベルの泣ける本。

カフネ 作者:阿部暁子 講談社 Amazon いやこれは泣けた。こんなに泣いたのは重松清さんの「流星ワゴン」以来だと思ってこのブログで調べたら2006年に感想書いてるのでおよそ二十年ぶりレベルの泣ける本ということになると思う。ある意味で謎解きの要素も濃い…

「重層的な非決定へ」を本当に久々に読む。

重層的な非決定へ <新装版> 作者:吉本 隆明 大和書房 Amazon ***(前略) おれの乏しい知見の範囲でいえば、この本を読まずに現在の世界の思想を語るのは、どんな立場にしろ、読まない方がモグリだといえるのは、現存している思想では、M・フーコーの『言葉…

1978年。

もう頬づえはつかない (講談社文庫) 作者:見延典子 講談社 Amazon この本の初版が出たのは昭和五十三年。つまり1978年。僕は中学三年の受験生だった。たぶん同じ年かその前年に昨日も触れた村上龍さんの「限りなく透明に近いブルー」を読んでる。翌年1979年…

二度目三度目を読んでる。

成瀬は信じた道をいく 「成瀬」シリーズ 作者:宮島未奈 新潮社 Amazon 「成瀬は信じた道をいく」はすでに子供の大学の図書館で借りてきてもらって随分前に読んだ。それが区の図書館にリクエストしてたのが最近届いたのでもういっぺん読んでる。二度目でもカ…

読んだと思ってた。

開店休業 (幻冬舎文庫) 作者:吉本 隆明,ハルノ 宵子 幻冬舎 Amazon 確かに持ってた記憶があるのにいざ読み始めてみると初見みたいな気がした。読んでなかったのかなあ。まあ今となっては確かめようもない。吉本隆明さんの食にまつわる雑誌連載をまとめてその…

鍛え抜かれた倫理観。

猫だましい (幻冬舎文庫) 作者:ハルノ宵子 幻冬舎 Amazon ハルノ宵子さんのご著書をこのところずっと読んで来てすごく楽しかった。こんなにエッジの効いた厳しい文章はなかなか読めないと思うのはその倫理観がとにかく磨き抜かれてるからだ。悩んでる人とか…

漫画家という思想家。

猫屋台日乗 作者:ハルノ 宵子 幻冬舎 Amazon ハルノ宵子さんがご自宅に手を入れられて居酒屋のようなお店をなさってたと知ったのはこの前読んだハルノさんの「隆明だもの」の中でだったと思う。それからそのお店について触れたご本があるとわかって図書館に…

採用になる。

フランシス子へ (講談社文庫) 作者:吉本隆明 講談社 Amazon 子供が昨日大学の附属高校に面接に行き四月から語学の講師として採用されることに決まった。週一回五十分授業を二コマ受け持つということで時給その他あまり立ち入ったことは聞いてないんだけどと…

物語を仮構するパワー。

隆明だもの 作者:ハルノ宵子 晶文社 Amazon まずは引用から入ってみる。(前略) 私が幼い頃から父の所には、そんな”党派”の人たちが集まってきた。他の党派同士の人が鉢合わせして”呉越同舟”となることもあったが、父は誰の味方でもなかった。意見を求めら…

とてもおもしろい。

東京都同情塔 作者:九段理江 新潮社 Amazon 芥川賞の受賞作でおもしろく読めたものって個人的にはあまり覚えがない。すぐに思いつくのは諏訪哲治さんの「アサッテの人」くらいだろうか。最近はそれがどんな賞であれ受賞をきっかけにその本を読むということ自…

ひとりでゆけ、特別であれ。

だいたい夫が先に死ぬ これも、アレだな 作者:高橋 源一郎 毎日新聞出版 Amazon 「不適切」ってなんだっけ これは、アレじゃない 作者:高橋 源一郎 毎日新聞出版 Amazon 高橋源一郎さんのこの手の本を読むのがとても好きだ。自分ひとりでは絶対に実現できな…

一応全ページ目は通してみた。

ゴジラ大鑑 東宝特撮作品全史 講談社 Amazon 判型もでかけりゃページ数も三百ページのボリュームで図版超多数。つか図版のないページはもしかしたら一ページもないかも知れない。東宝のゴジラものは一作あたり大体八ページかけて紹介されている。紹介される…

懸命に生きてる。

あおむけで走る馬 (中公文庫) 作者:新井千裕 中央公論新社 Amazon この作品の中では誰もが自分なりの問題を抱えながらそこから目をそらさずにひたすら懸命に生きている。彼らのそのひたむきさが作品全体にどことなく漂う哀しみの正体のように思われる。僕は…

なんで借りたのかわからなかった本。

散歩とカツ丼 '10年版ベスト・エッセイ集 (文春文庫 編 11-28) 作者:日本エッセイスト・クラブ 文藝春秋 Amazon 最寄りの図書館に届いた旨知らせが来たときなんでこの本を借りることにしたのかわからなかった。酔っ払ってアマゾンで買い物すると余計なものま…

すごく正直に言うと。

小泉今日子書評集 作者:小泉 今日子 中央公論新社 Amazon なんでこの本を読もうと思ったかと言うと恐いもの見たさというのに近い。恐いもの見たさというのは文章を書くということではおそらくほとんど評価されてない一芸能人の書評なんてもしかしたら読めた…

感想と思いつき。

アウター・ダーク―外の闇 作者:コーマック・マッカーシー 春風社 Amazon コーマック・マッカーシーの長編第二作。原書の出版は1968年というから半世紀以上前のことになる。マッカーシーの後年の作品に親しみ尚かつ一作目の「果樹園の守り手」を読んだことが…

筋肉痛。

この前の三連休全日ラストまでバイトしたのは新しいシフト係のトメさんに頼まれたからだった。三日合わせて二十七時間半働いたので収入的にはかなりゲインした実感がある。ただし三日目の朝勤務開始前に例によって泳ぎに行ったら二の腕と太ももに筋肉痛があ…

ホークスのことはもういいや。

成瀬は信じた道をいく 「成瀬」シリーズ 作者:宮島未奈 新潮社 Amazon ドジャースはワールドチャンピオンになった。大谷選手をここ半年ほどそれほど熱心にではないにせよなんとなく応援してたのでよかったと思う。今日はバイトで中継が観られなかった。それ…

そういう本。

どくとるマンボウ青春記(新潮文庫) 作者:北杜夫 新潮社 Amazon 自分の考え方や世界観(ものの見方)に影響を与えた本というのはこれはどなたにでも結構あるのではないかと想像する。僕もすぐに何冊か思い浮かべることができる。でもうまく言えないけど自分…

「餓鬼道巡行」。

餓鬼道巡行 (幻冬舎文庫) 作者:町田 康 幻冬舎 Amazon うーんとどうなのかな。これはなくてもいいんじゃないかな。なくてもいいというのは町田さんのファンでなければ読む人もすごく少ないと思うんだけどファンであっても読まなくてもいいんじゃないかな。つ…