指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

高橋源一郎さんのサイト。

高橋源一郎さんのサイトが無くなってしまったようだ。きっととてもお忙しいからだと想像する。その高橋さんの新刊を読んでいる。こっち側には言葉があり、あっち側には世界がある、という風には世界は存在していなくて、言葉は常に世界に肉薄しある意味ではそれを創り出してもいるということが身にしみてよくわかる。言葉は決して現実から遊離した気楽な存在ではないのだ、と、ある一節を読んで地下鉄の中で涙ぐみながら思った。僕の言葉はどれだけ遠くまで届いているだろうか。そもそもそれは僕の言葉なんだろうか?