指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ご無沙汰しております。

22日の金曜日に休みをとって、家人と庭園美術館の香水瓶の展示を見に行く。ええと正直言って僕は全然興味がない訳だけど、そういうことも言っていられない。彼女とか妻とか持たれたことがおありの方にならわかっていただけると思う。それでも礼儀正しくそれなりの関心を持ってそれらを見た。展示より建物の方に感心した。
庭を一巡りしてからミュージアムカフェでお茶でも飲もうかという話になったけど、そろそろおなかが空き始めていて、その日は神保町でいもやの天丼を久しぶりに食べようと言い合っていたので我慢して都営新宿線に乗る。いもやは正午前にも関わらずすでに列ができていた。でもその後から来た人たちに比べれば短い待ち時間でありつくことができたようだ。食べきれないかと思ったけど、存外あっさりと食べてしまった。それからドトールでお茶して帰宅。子供が帰って来るまで昼寝。
子供が遊びに行った後は読書。町田康さんの「どつぼ超然」を読了。この本で整理券をもらったので、夕方サイン会に行くことができる。ただ、小説は読まないながら「猫にかまけて」、「猫のあしあと」など猫ものを愛読している家人が自分がもらいに行きたいと言うので譲る。さらにどうもひとりでは行きたくない気配で、僕が一緒に行くということは子供も連れて行くということでなんだか話が大げさになるけど、結局はそういうことになった。
午後6時半からのサイン会なので、6時前に会場の丸善丸の内本店に着くとすでに四、五十人の列。家人と子供を好きにさせておいて並ぶ。するとふたりで八重洲側のリラックマショップに行って来るとメールが入る。ほんとにサインをもらう気があるんだろうか、と思うけど、間に合わなかったら僕がもらうということで承諾。結局間に合うように帰って来て入れ替わる。家人は町田さんに握手をしてもらったそうだ。サインを送る相手として子供の名前を指定したんだけど、画数が多くて大変そうだったとも。
最寄りの駅まで帰って来てから行きつけのパスタ屋で夕食。なんて言うか、メニューたっぷりの休日だった。あと、丸善丸の内本店、と言うかオアゾは、夜の方が雰囲気がいいね。