指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

シャラポワとヒンギス。

東レパン・パシフィックテニストーナメントの準決勝を後半だけTVで観た。シャラポワヒンギスの試合だ。実はシャラポワという人のプレイを観たのは初めてだった。ヒンギスは結構以前からファンで、ほぼ引退ということになったときは大変残念だった。カムバックしてくれてうれしい。
結果は6-3、6-1でヒンギスが勝った。ど楽勝ということになると思う。テニスというのはゲームごとに交互にサービスが回って来る。自分のサービスゲームをすべて取り、相手のサービスゲームをたったひとつでもブレイクすればそれでセットを取ることができる。その場合ポイントは6-5で勝つわけだがそれでも数字から感じられる以上に楽勝だ。もしかしたらサーブ権があった方が不利なのではないかと思われるバレーボールと違い、テニスでは自分にサーブ権のあるゲームを落とさないのが基本な気がする。たとえ相手のサービスをブレイクしても自分のサービスをブレイクバックされたりすると試合はもつれる。1セット目は観ていないけど、おそらくシャラポワヒンギスのサービスを一度もブレイクすることができなかった。それがど楽勝という印象の理由だ。シャラポワは世界ランキング4位だそうだが、とてもそうとは思えないほどミスが多くたまにすばらしいショットを放つ他は自信なさげにプレイしていた。もちろんそこまで含めてヒンギスの術中にはまったということだと思う。ヒンギスはミスも少なく相手の動きもよく見えていて、豊かな発想でショットのイメージを描き体もそれにうまくついて行くことができていた。ポイント通りの横綱相撲のように見えた。
実はシャラポワという人のどこがそれほど人気を集めるのかよくわからなかった。今日初めてプレイを観てもやはりよくわからない。好みの問題だけど顔もそれほどきれいだとも思えない。というわけで終始ヒンギスを応援した。