指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ずっと待っている。

わがタイプライターの物語

わがタイプライターの物語

まあこういう本が出れば買うし買ったら買ったで読むわけだ。カラー刷りが40枚近く入っているから多少高価でも仕方ない。オースターは好きな作家だし。でも本当は「ティンブクトゥー」とか「幻想の書」といったボリュームのありそうな小説が翻訳されるのをずっと待っている。こうなると別に翻訳家なんて誰でも構わない。意欲のある人にまかせて早く出版にこぎ着けて欲しい。まあそう簡単には行かないんだろうけど、そこを何とか。
それで思い出したのがガブリエル・ガルシア=マルケスの「コレラの時代の愛」だ。これは誰かが今も訳出の最中なのだろうか。それとも将来手に入れられる可能性の極めて低い作品ということになるのだろうか。オリジナルの出版から去年で20年が過ぎた。