指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

MOTHER3が終わった。

MOTHER 1+2

MOTHER 1+2

「MOTHER」ファミコン版で初めてプレイしてから、何のかんので5回くらいはやった。もう15年以上経つソフトなので、今回はネタバレも恐れずに書いちゃおうと思う。
「MOTHER」でどうしても泣かずにいられなかったのは、イヴというロボットの自己犠牲のシーンとギーグとの最後の戦いでの「祈る」コマンドだ。前者は破壊されたイヴのかけらをチェックすると、エイトメロディーズのひとつが悲しげに聞こえて何とも言えず涙を誘った(つか、嗚咽した。)。後者の「祈る」コマンドはそれまでは使うと何が起こるかわからない、「ドラクエ」で言うと「パルプンテ」のようなコマンドだったが、最後で物語にきっちり照準が合い重要かつ大変感動的な役割を果たした。あれは本当に泣けた。
MOTHER3」でももちろん泣けたのだけど、ちょっと安易な気がした。安易と言う点から見たら「MOTHER」の泣かせ方も安易なのかも知れない。でも文章だけでも映像だけでもうまく行かない、ゲームの特性が本当によく生かされていた気がする。そこまでの作り込み方がまあさすがに6章は別にして「MOTHER3」にはされていない気がした。特にエンディングは薄々勘付いていることを期待以上の見せ方で作る必要があったのに、それができなかった。残念だった。
もしあるとして次回作を買うかと問われれば、買うと即答する。「3」の失敗(って言っちゃうけど。)を踏まえた作品に違いないからだ。またシリーズ最悪の敵は、復活の可能性がまるで0ではないことになっていてちょっとだけ次回作への期待をもたせる。制作者たちの「MOTHER」へのこだわりが、次回作制作の時間と労力を何とか生み出させることを祈っている。