- 作者: 高橋源一郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/11/11
- メディア: 新書
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個人的にはずっとそう考えているんだけどもし国の主権者である我々国民の意思決定に、どんなに時間がかかっても構わないということになったとしたら最良の選択は直接民主制じゃないかと思う。意志決定の過程を合理化し効率化するもの、たとえば政党とか政治家とかを一切排除して民意をその都度意志決定に反映させることにすれば、いちいち時間はかかるかも知れないけど本当に民主的な社会が実現する。すると国民という概念が変わるほどひとりひとりが考え知識を蓄えなければならなくなると思う。それはこの本に出て来るアテナイの民主主義に似ている。そうしようと誰も言い出さないのはそれがほぼ不可能だからだと思うんだけど。