指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

バイトを休む。

 今日のバイトは昨日世話になったリタちゃんや仲のよいキヨじいが削られた時間帯に僕のシフトが入ってた。前にも書いた通り誰かが削られた時間帯に自分が勤務するというのはあまり気持ちのいいもんじゃない。削られた人たちから仕事を奪ってるような印象にどうしてもなっちゃうからだ。それで少し前から勤務を譲ろうかどうか迷ってたところへある意味お誂え向きと言うか昨日からのひざの痛みだ。痛み始めたらなるべく歩いたりしない方が早くよくなるので昨晩キヨじいにLINEして勤務を代わってもらえないか尋ねた。気持ちとしてはリタちゃんに譲ってもよかったんだけど彼女とは直に連絡する手段がなかったし女の子と直に連絡するというのもいくらじいさんとは言え若干気が退けるものがあるから。それで首尾よくキヨじいに代わってもらえることになったので今日のバイトは休むことにした。もちろん家人と朝食を食べに行ければ最高なんだけどそれも我慢して静かにしてるとシルバー人材センターから電話がかかって来る。実はこの前説明会に行った仕事を辞退したい旨昨日担当者にメールしておいたんだった。説明会でいろいろ違和感を覚えたのがその理由でまずグループによる勤務と聞いてたのに実際にはひとりだけでの勤務だったこと。勤務経験者の話によると割にクレームや問題が多くていったんそういうのが発生すると解決するのがかなり大変そうだったこと。加えてそれらのトラブルにたったひとりで対応しなければならないのは荷が重そうに思われたことなどからの辞退決定だった。人材センターの担当者は辞退の理由を詳しく聞きたがったのでおおよそ上記のような理由を挙げ自分としてはもう少し平穏な仕事がしたいのだと伝えた。初めからトラブルになることが織り込み済みの仕事なんてしたくない。慰留はされたけど結局は納得してもらった。あのー僕みたいなのが口はばったいことを言うのもどうかと思うんだけど―と言う割には口はばったいことばかり書いてる気もするけど―何か重要なことを決めるのに少しでも違和感があったらそれに目をつぶるべきじゃないというのは結構重要な人生訓じゃないかいう気がする。たとえば結婚なんて正にそうで相手に違和感があるなら結婚を決める前にとことん話し合ってその違和感を解消しておかなければならない。結婚したいという願望が強いあまりその違和感に目をつぶって飛びついてしまうとほぼ確実に後悔することになると思う。なぜならその違和感がひとりでに解消してしまうということはあり得ないからだ。相手に対する違和感ゼロの状態だったとしてもそれなりに問題が出て来るのが結婚というものの正体だ。僕はこれまで家人を除いてふたりの女性とおつき合いしたけどどちらとも結婚せずにこちらからお別れを切り出したのはおつき合いしてるうちはいいとしても結婚となるとどうにもネックになりそうな点をどちらの女性にも感じてたからだ。確かに結婚生活は努力と我慢の連続かも知れないけどその量は少なければ少ない方がいいに決まってる。ちなみに家人とは奇跡の違和感ゼロで結婚したけどそれでも当初はいろいろ問題があって少しずつ解決しながらやって来た。でもほんとに大変だったのは最初の五年くらいかな。そのうちお互い相手の深いところまで理解が届くしいい意味で諦めるべきところは諦めるのであるところからすーっと楽になる。もっとも今の若い人たちは結婚願望なんて持たないみたいだしこんな話しても仕方ないかも知れない。と長くなったけどバイトなんかも同じで納得できないなら断った方が結局は自分のためになる。この前のごみ出しのバイトみたいにそこそこ納得してたってやってみたら勝手が違ったということもあるし。という訳で行き着くところはいつも同じ。なんかいいバイトないかなあ。