指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

子育て。

夫婦には実に様々な形がある。育児に協力的な父親が増える一方で一見とんでもねー父親も増えているようだ。早い話がこれまでの規範が役に立たなくなったということだと思う。神がいなければすべてが許されている、というイヴァン・カラマーゾフの言葉のように、「世間」や「イエ」という神がなくなって倫理の置き所がばらばらになっているのが現状と思われる。個々バラバラになった倫理を小さい形で受けとめて行くと、ときどき他人のすごくささやかな問題に理不尽なほど深刻に引き込まれかねない。善意は地獄への道なのだ。いい気になるのは罪なんだよ。自戒。
でも倫理がばらばらに砕けるのは過渡的には必要なのかも知れないよね。よくわかんないけど。