指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

身長150センチ用のももひき。

「ももひき」ってひらがなにすると変ですね。なんか見慣れない。そんなことないか。
小学校では週末になると上履きとか給食のときに机の上に敷くナプキンとかそれを入れる袋とか、体育着とかその週が給食当番だったら学校から貸与されるかっぽう着とかを、洗濯するために持って帰ることになっている。先週子供が持って帰って来た中に、どういう訳か身長150センチ用の真っ白い綿の(コットンの、と書こうとしてそれは不適切だと気づいた。)ももひきが入っていた。目が点になった。
その辺に転がってるものをそれが何かとか誰の物かとか一切確かめもせずに子供が袋に入れて持って帰って来ることは充分に想定できるので、それはおそらく本当に教室にあったに違いない。別に下校途中でどこかの軒先に干してあったのを持って来た訳ではあるまい。身につけるものには必ず名前を書くことになっていて、うちの子などパンツにまで名前が書いてあるけど、そのももひきには書いてなかった。
問題は身長150センチ用の、というところで、タグに「150」と書いてあるんだけど、見た目ほとんど大人サイズでとても小学校一年生が身につけるものとは思われない。大体身長が150センチある小学一年生はかなり少ないんじゃないかと思われる。ももひきというのは微妙なところで切ってある訳だけど、それでもたとえば子供に履かせたら松の廊下になってしまう。子供はクラスの中で決して背の低い方ではないが。
じゃあこれは誰のももひきなんだろう?