カントー地方で八個目のジムバッジを手に入れた後、最後の敵であるレッドに挑んだらレベル88のピカチュウにあっさりやられ、少しレベルを上げようと思って四天王とチャンピオンに二度目のチャレンジをした。ところが四天王もチャンピオンも一度目より格段にレベルが上がっていて、命からがら四天王には勝ったもののチャンピオンには歯が立たなかった。前にも書いたようにレベル上げという点ではポケモンはドラクエほど自在にできるようにはつくられていず、一番効率よくレベルを上げたければ四天王戦とそれに続くチャンピオン戦に繰り返し挑むしかないんだけど、重苦しいBGMと雰囲気の中で彼らと戦うのは気が進まず数日を物語を進められないままに過ごした。
何曜日にどんなポケモンがどこに出現するかとか、ポケモン同士の相性がどうかとかいう細かいことを調べたくて子供と相談して攻略本を買った(ちなみに子供はポケモンの前作や前々作からレベルの高いポケモンを持って来て、すでに最後の敵を倒している。)。するとレアなポケモン、つまりピカチュウとかポッチャマとかのように種としてゲームに出現するのではなく、物語を通してひとつの個体しか出てこないポケモンの捕まえ方が詳しく書かれていた。これまで何度か触れたホウオウの他、カビゴン、ファイアー、サンダー、フリーザー、エンテイ、ラティアスをすでに捕まえていたが、レベル70のルギアとミュウツー、エンカウンター率が低いと思っていたのに実はそうでなかったスイクンなども、最高でレベル60台前半の自分のパーティーでも捕まえられそうだった。特にミュウツーとルギアが捕まれば、レベルの高さから言って二度目の四天王戦とチャンピオン戦に挑むための即戦力になりそうだ。それでこの前の土日に、それぞれミュウツーとルギアを捕まえた。
ミュウツーは「ハナダのどうくつ」にいる。「サイコカッター」以外にはこちらのHPにダメージを与える技が無い。しかも「サイコカッター」は「あく」タイプのポケモンには効かない。パーティーには「あく」タイプのポケモンがいなかったが、パソコンを見るとレベル48のニューラがいたので呼び出した。「わざマシーン」に「みねうち」が残っていたのでダメもとで試すと覚えさせることができた。「みねうち」を使うと相手のHPを残り1まで下げることが出来かなり有利になる。次にマヒを用意したかったが、前に使っていたレアコイルはマヒをもたらす技「でんじは」を欲しがっていた子供にあげてしまった。パソコンにはもう一匹レアコイルの41レベがいたが「でんじは」を持っていない。これは「フスベシティ」で「ハートのかけら」と引き替えに忘れた技を思い出させてもらうことにした。そのレアコイルは捕まえたときにすでに41レベでそれきり技はいじっていないが忘れた技の一覧にはしっかりと「でんじは」が登録されている。例によって眠らせる技は諦めることにして、後はボールを用意すればOK。もしダークボールが有利だと思えばサファリゾーンゲートで一個千円。僕はハイパーボールでしとめた。
ルギアはうずまきじまの、四つある島のうち右上、地図で言えば北東の島にいる。お坊さんが道をふさいでいるけど「ぎんいろのはね」を持っていれば通してくれる。通してもらったらつづら折りを一番下まで下ったところの洞窟に入る。「エアロブラスト」ははがねタイプのポケモンには効きにくいらしいが、レベル41のレアコイルにはそこそこ効いてしまい、とりあえず「でんじは」でマヒさせたところで選手交代。ちなみに運良くそうならなかったけど、「しんぴのまもり」を使われると「でんじは」によるマヒは相当難しくなると思われる。また、レアコイルの次にレベル66のエンテイのほのう技を使うとルギアはかなりの確率で「やけど」状態になってなってしまい、ターン毎にHPが自然減するのでつかまえにくくなる。ルギアに対してはほのお技は避けた方がいいような気がする。あとは粗熱をとるようにざっくりルギアのHPを下げて仕上げに「みねうち」を数回。そこまでがうまく行かなければ出直す。三、四回失敗した後で成功。成功の時のターン数は二十くらいだったか。ヘビーボールを使って、あっさりつかまえられた印象だった。
という訳でそれから一週間経った今夜、二度目の殿堂入りを果たした。ルギアは微妙だけどミュウツーはすごい働きだ。