指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

あわただしい日。

春休みと夏休みは家人の実家へ帰省するのが子供と家人の習わしだったけどこの春は事情があってそれができなくなった。すると僕の実家から帰省しないかと言って来た。でも今僕は休みがほとんど無い上にたまの休みはちゃんと休んでおきたいので子供だけ行ってもらうことにした。子供がひとりでどこかへ出かけるというのが初めてなのでいい機会だからケータイを買って持たせようということになり正に午後から実家へ出かけるという今日の午前中になって急遽ケータイを買いに行った。ガラケーのせいか選択肢はほとんど無くてだから逆に迷うことなく機種が決められ手続きをして数十分で子供は初めてのケータイを手にした。卒業と前後して友だちの間でも番号やアドレスの交換が頻繁に行われているらしいのでタイミングとしてもいいんじゃないかと思う。
駅で子供を見送ると仕事が始まるまでにもうあと一時間あまりしか無い。普段ならそんな早い時間帯はそもそも生徒さんたちが学校から帰って来てないので電話番してるだけなんだけど春休みということもあり体験授業の申し込みが入っている。なんとか十分前に塾にたどり着き予習は割に入念に前日やっておいたので生徒さんと親御さんがやって来るのを待って授業を始める。素直そうな男の子でやりやすく親御さんからのウケもよくて即日のご契約となる。昨年断られた雇われ塾長職に提示された金額を収入が超えることになり目標がまたひとつクリアできた。あともう少し額が増えると僕としてはかなり溜飲が下がることになるけどとりあえず贅沢は言わずに目の前のことをきっちり片づけて行く。
体験授業が終わると前日お休みだった生徒さんの補習授業をやってから最後に通常の授業がある。朝からあわただしかったけど今日はそれでおしまい。子供がいないので近くの居酒屋でも行こうかと家人と話している。