指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ノートパソコン賛歌。

仕事で二十代の頃からキーボードには触れていたけど本格的にパソコンを使うようになったのは1994年アイルトン・セナの亡くなった二十年前にひざに大きな怪我をして手術したことがきっかけだった。しばらくの間それまでみたいに外回りの仕事ができなくなるだろうということで社内でパソコンの専任みたいな位置についていっとき集中的に勉強した。以来仕事でもプライベートでも何台かパソコンを買い換えたけどすべてデスクトップだった。理由は簡単で同じスペックならノートの方が高価だからだ。一時期メモリ不足で重いパソコンの挙動にすごく悩まされたことがトラウマとなり、新しいパソコンには初めから限界までメモリを積みCPUも予算の許す限り高性能なものを選ぶ買い方をするようになった。それだとノートでは割高になるのでデスクトップにこだわった訳だ。この辺のことは前にも断片的に書いた気がする。
それがどれくらい前か忘れたけどうちのデスクトップが起動しなくなりうちでは安い中古のノートを使うようになった。そして一昨年離職してからはデスクトップはまったく使わなくなった。それで何かが大きく変わったかと言うと特に何も変わらない。ノートも今は信じられないくらい安くなったし使い慣れてみればすごく便利で無線LANを引いてるのでブログを書くにも立てひざをした半分寝転がったかっこうでいいしインターネットと言ってもたくさんブックマークして日々見回るというタイプのユーザーではないのでノートをベッドに持ち込んで眠くなるまでなじみのブログをいくつか見回ればいい。それもこれも無線LANさえ引いてしまえば家中どこへ持って行っても使えるノートの機動性と同じことだけどケーブルの引き回しが皆無という手軽さに拠っている。印刷だって無線でできる。ひとつだけちょっと気になることがあるとすればテンキーで、実はATOKにはテンキー入力の数字をどんな変換モードでも必ず半角にしてくれるオプションがついていてこれが使ってみるととても便利で重宝してたんだけどノートにはテンキーが無いので使えなくなったことだ。でも通常のキーボードからの数字入力にも慣れたし、バージョンが新しめのエクセルなら全角入力の数字も自動で半角に変換してくれる。パソコンは着実に使い勝手がよくなってると思う。
いつかもう少し広めの物件で塾を開くことになったらデスクトップの一台くらい置こうかとも考えるけどあのケーブルだらけの背面とどうしてもたまり続ける埃のことを思うととても面倒になる。もうノートしか使えないかも知れない。