指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

歯痛。

 歯は割にいい方だと思っている。永久歯になってから何ヶ所か虫歯になって詰め物がしてあるけどそれも二十代までの話で三十代の始めに親知らずが虫歯になって抜いて以来ここ三十年近くは歯医者のお世話になってない。ところが一昨日の夜寝ているとなんだか歯が痛い。虫歯のような疼痛ではなく歯茎の辺りがぼんやり痛むようだ。右の下の奥歯でこれはもう随分前に炒豆を食べてたら砕けてしまいそのままにしてあった。もう十年以上経つと思う。舌で触るとギザギザしていて真ん中に大きな穴が空いている。でもそれだけの長い間特に虫歯にはならなかったみたいだ。それでほっておいた。でも仕事も立て込んでるし痛みがひどくなるようならやばいなと思ったので昨日春期講習の途中で家人にラインで相談したら近くの歯医者を予約してくれると言う。この辺りは歯医者が多くてでも割にどこも混んでるみたいで四軒目でやっと予約が取れた。それで夕方授業の合間に出かけた。診察と施術で一時間かかった。痛みの原因は歯周病で割れた歯の根本に菌が溜まっているということだった。免疫力が下がるとそういうことが起こる場合があると言う。バイトを始めてから自分でも無理してるなという自覚がありそれなりに疲れているのが免疫力を下げているのかと思われた。いずれは抜く方針だが炎症を起こしてる間は抜けないとのことで炎症を抑えるために患部に薬を塗って応急処置的にその上に何か被せて今その歯は本当に久しぶりに平らになっている。でも歯を噛み合わせると痛みがあり右側では物を噛むことができない。昨夜は施術の後数時間で悪寒が始まりなんとか授業を終えて帰宅して計ると三十八度近くまで熱が出た。ついにコロナかと思ったけど炎症のせいかも知れなかった。処方された消炎剤を夕食後に飲んで寝た。今朝の体温は三十七度で痛みはほんの少し退いたようだ。多分コロナではないと判断して9時から春期講習を行う。そのあと11時から午後1時半までバイトで4時半からまた授業がある。