指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

バイトは今日から三連休。

 午前11時前に春期講習が終わった後は塾にやって来た家人と連れだって久しぶりにいつものスーパーへ買い物に出かける。お昼前に帰りシャワーを浴びてから一杯やって子供と三人で昼食。一時前に子供はバイトに出かける。その後昼寝して起きると空が暗いので洗濯物を取り込み着替えて塾へ出かける。そして通常の授業。
 突然ひとり生徒さんが辞めることになった。それでバイトで月に十万円くらい稼いでもまた毎月何万円か足りなくなる見通しになった。年度替わりで教材を調達しようと思って生徒さんの数を数えたら全盛期の半分近くになっていた。生活費はだいぶ上がったしこれからもまだ上がるだろう。もしかしたら限界に近いのかも知れないと思う。あと一年半生き延びることができれば年金を前倒しでもらいさらに一年半で子供が大学を卒業する。なんとかそこまでは辿り着かなければならない。でも今はダブルワークをこなしてる体もどこかで続かなくなるかも知れないしこのまま生徒さんが減り続ければ塾の存亡にも関わる。最悪都落ちのことも最近よく考える。家人と僕で実家に帰ることになってもまさか追い返されはしないだろう。家賃がなくなればわずかばかりの年金といなかなのでそんなのあるかどうかわからないけど何かのバイトで食うには困らないだろう。それが最も現実的な落としどころにも思える。ただしそれも子供が大学を卒業してからの話だ。子供が在学中は東京に住み続けなければならない。少なくともあと三年は。いやもしもかなうならもっとずっと。そのためにはさしあたって何をすればいいのかな。